こんばんは、
地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。

このところ寒い日が続いていますね。
横須賀でも昨日雪が降り、今朝は道路が凍結していたところもあったようです。

今日は職場の『復職・就労』を目指す利用者の方々と
障害者就労相談センターの見学に行ってきました。
(もちろん、実習生も連れて行きましたよ♪)
$OTたけじゅんの地域リハブログ
この相談センターには、職業評価の機能があり、
仕事をする上で必要なスキルを客観的に評価できます。
うちの利用者からも、
「職業評価を受けることで、履歴書に自分の得意不得意を書けるようになるのか?」
「面接のときに長所や配慮してほしいことを言えるようになるのか?」
など具体的な質問が出る等、皆さんの意欲の強さを再認識できました。

また一つ、就労支援の武器が増えたわけですが、
最近就労支援関係の施設を訪問して感じることが一つ。

身体障害の、特に脳卒中を対象にした就労支援をしている場所がほとんどないと言うこと。

今日見学させていただいた就労相談センターも、
ほとんどの利用者が精神障害、そして知的障害の方で、身体障害者は全体の1割程度。
そのうち内部疾患が大部分を占め、脳卒中の方は全体の1%にも満たないとのこと。

そこで新たな疑問。

脳卒中を患った方々の就労はどうなっているのか?

…おそらく大部分があきらめてしまっているのでしょう。

稀に学会の事例報告や、ケース発表で病院や就労施設から就労に至ったケースの報告を見ることがありますが、患者数の多さに対して成功例は非常に少なく感じます。

地域にも障害者に対する就労支援の資源がいくつかありますが、
復職を目指す休職中の方に対する資源はほとんどありません。
復職に向けての支援が受けられず、手がかりがつかめないまま退職の期限を迎えてしまう…

私の施設の『復職・就労支援』プログラムは、
今年度の在籍者数は7名でしたが、
内、復職2名(職務配置転換)、再就労2名(2月現在)で、
残りの方も再就労に向けて挑戦を続けています。

今後も、決して少なくない、脳卒中後の復職・再就職への挑戦を
積極的に支援していきたいと思います。