退院後の地域生活を考える

こんばんは。
地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。

今日は横須賀にも雪が降りました。
珍しく積もる程降ってしまったため、通所系のサービスはほとんど休業でした。
坂の多い横須賀での積雪は、障害者の外出のとっては致命的ですね。

そんな我がリハビリセンターにも先週まで作業療法士の実習生が来ていました。
この評価学実習は、臨床見学をしながらケースを担当し、面談や評価を実施してプランを立てるワークをするのが一般的です。
そして実習の最後に実習地での事例報告会と、さらに大学に戻ってからも報告会があります。

実はわたし、この報告会に期待していることがあります。
多くの学生は、病院の実習を経て、病院に就職して行きます。
地域を知らないまま病院で勤務すると、退院後の生活をイメージしてリハビリを展開することはとても難しいことのように思います。これは患者さんにとってもとても不幸なことです。
もちろん臨床経験を積んで行くことで、退院後の生活を想定できるようになっていきますが、新人はそれが難しく、また患者はセラピストを選べません。
そのため、少しでも早いうちから退院後の生活に必要なことをイメージできる必要があるのです。

そこで目を付けたのが実習の事例報告会です。
うちで実習した実習生は、目標設定や他職種他資源連携、社会保障、役割など多くの地域生活・地域リハビリの要素を含んだ報告をしてくれるので、地域を経験したことがない学生でも退院後の地域生活をイメージすることができます。

今後も実習生を通して、他の学生の意識の何処かに退院後の地域生活を考えるきっかけを作れればと思います。