こんばんは、地域リハビリのスペシャリストを目指すたけじゅんです。

久しぶりの更新で気合の入った長いタイトルです。

ここ1~2週間は、私の施設内で『評価ボランティア講座』という催しを開催していました。
この企画は、簡単に言うと「利用者さんの定期評価を、実習前の母校の作業療法学科の学生さんに手伝ってもらう企画」です。

この企画をやろうと思ったきっかけは、私が学生時代に臨床実習に行ってクライエントと接してはじめて、勉強大切さに気付いた時でした。それまでは座学がめっぽう嫌いで、毎回合否すれすれのところで単位を取ってきていたいわゆる不真面目な学生でした。しかし、実習で担当を持ち、クライエントと向き合った時から、「自分はどんな価値を提供できるだろうか」「どんな将来を提案できるのだろうか」と必死に考え、無我夢中で勉強したのをよく覚えています。
そして実習が終わった時、その時期の学生がよく言う「もっとちゃんと授業聞いていればよかった~」とは少し違う感想を持っていました。

「もっと早い時期に座学と臨床をリンクできる機会があればよかっのに…」

これが、数年後に「評価ボランティア講座」を開催する動機になりました。

毎年春休みと夏休みの時期に年2回開催し、毎回クラスの7~8割程の学生の参加があります。
1週間日替わりで、数人の学生がボランティアとして現場に入り、利用者さんとお話をしながらインタビューし、時には評価ツールを使って評価をします。
この講座を実施することで、
・施設のメリットとしては、再評価や聞き取りを手伝ってもらい、目標の再設定や計画の見直しに役立てる。
・利用者さんのメリットとしては、じっくりお話を聞いてもらえる、若い人とお話しできる、リハ目標を再確認できる。
・学生のメリットとしては、実習前にクライエントとのコミュニケーションを体験できる。クライエントに対しての評価を体験できる。作業療法士のフィードバックが受けられる。
一石三鳥を狙った企画で、おかげさまで利用者さんからも学生からも毎年好評をいただき、今年で4年目を迎えることができました。
4年目ともなると、だんだん伝えたいことが当初と変わってくるのですが、軸はずっと変わってないんだなぁと、自分の学生へのコメントを思い出しながら感じています。

「現場ではじめて気付くこと」に気付く。

たっくさん伝えたいことがあるのですが、実習前の今はまずはここから。
いつかこの講座でのフィードバックが「このことか!」と腑に落ちるまで、今は少しずつ種をまいています。
同時に地域リハの視点も種まき種まき。いつかの臨床でのヒントになりますように。。。

今後もこの企画を長く継続していくために、大学の先生方と一緒にしっかり基礎を築いていきたいと思います。
実習生の受け入れ以外に私が実践している、『母校への教育的貢献の形』の紹介でした。