こんばんは、地域リハビリのスペシャリスト修行中のたけじゅんです。
今日は、中途障害者の当事者活動である、ピアズ金沢の障害者交流会に参加してきました。
今日のスピーチは、重い失語症を持ちながら現職復帰し、現在もお仕事を継続されている方の「復職後(成長した証し)」というお話と、同じく脳卒中を患い、疼痛や感覚障害に悩み、全国を飛び回って治療を受けたり情報を集め、勉強されている方のお話の2本立てでした。
一人目の方が、「復職するにあたってまずどこから着手したのか?」という質問に対し、「まず出かけること」と話されていました。とてもシンプルで且つ的を得た回答で素晴らしいと思いました。
また、「復職して働くこともリハビリである」とおっしゃっていて「大胆で強い方だなぁ」と、そのように考えられることに羨ましさを覚えました。
「脳梗塞の後で、私は赤ん坊の状態から始める気持ちになったのだ。今、12歳だ。」
このように客観的に自分のことを表現できるようになるまで、どれほどの葛藤があったのか。本当に深いお話でした。
二人目の方は、疼痛や感覚障害、治療薬などについて独自で勉強されており、とても詳しいことに驚きました。
ご自身が経験した治療の仕組みや疼痛の原因まで追究しており、「何とかしてなおしてやろう!負けないぞ!」というパワーがビシバシ伝わってきて、元気と向上心をたくさんいただきました。
この交流会では、障害をお持ちのいろいろな方が、ご自身の体験談を話され、それに対し質疑応答があり、様々なディスカッションが行われます。この交流会で行われているピアカウンセリングのコンセプトは、グループの会長さんの言葉をお借りすると「障害者同士で自分の経験を語り合い、後輩は先輩の話を聞いて、自分の将来を類推することである」と表現しています。
今回のような発表やディスカッション、相談の場面を見て、この会が参加者の「背骨」なんだなぁと感じました。
皆様が大切にしているこの交流会を、長く継続していけるように、自分のできることを今後も模索していきたいと思います。