脳卒中の方の多くは、足関節の痙性(足首が硬かったり、内側にひっくり返ってしまう状態)に苦しみます。

そこで有効なのが、足関節をストレッチすることで下肢の余計な筋緊張を落とすこと(リラックス状態を作る)です。

そしてそのための道具が下の写真の「起立台」です。

脳卒中の方なら見たことがある方は多いのではないでしょうか。

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角度を調整して、この台の上に乗り、足関節を伸ばします。

この台に10分程乗ると、下肢全体の(全身にも効果あり)筋肉がゆるみ、麻痺側が動きやすくなる効果があります。

その辺にあるような材料で代用品を作ることができるので、自宅用に作成したサンプルを紹介します。

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材料は雑誌とガムテープで、雑誌を少しひねって傾斜を作り、その形でガムテープで固定しています。

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横から見るとこんな感じで、いたってシンプルです。

下の写真のように壁を背にしてこの本の上に足先を載せます。この時、踵は床についています。

台を浅く踏めば角度はゆるく、深く踏み込めば角度はきつくなります。

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これすら作るのが面倒な方は、雑誌や辞書をそのまま床に置いて踏んでも効果が期待できます。

ただし、裸足で台の上に乗るため、痙性も強くなっているので、転倒には十分に注意してください。

必ず壁を背にし、できれば近くに安定した椅子などの手掛かりを配置しましょう。

まっすぐ立てていないなと感じたら、片手でもよいので思いっきりバンザイをしましょう。姿勢は改善されるはずです。

足関節の動きは、歩行の要です。日頃からのメンテナンスを心がけましょう。