んにちは、イッセイです。

 

前回に引き続き色についての記事ですが、

 

皆さん「色使い」「配色」で困ったことありませんか?

 

今日は色使いに関するズバリ重要なアドバイスを一つお教えします。


これさえ知っていれば「色使いをマスターする」とまで言わずとも「間違いを犯す」ことは無くなるでしょう。

 

まず色についての基本的な知識をお教えしましょう。

 

全ての洋服はカッチリと大人っぽく見える「ドレス」と、ラフで子供っぽさを感じさせる「カジュアル」との2種類に大別できます。

 

スーツや礼服などが「ドレス」の象徴であり、

デニムやスウェットなどのアメカジが「カジュアル」の代表ですね。

 

まず「オシャレ」とはこのいずれかにも偏らず、

ドレスとカジュアルをミックスさせることが肝要です。

 

カッチリした中に気が抜けた要素がチラリある、
気が抜けたラフなスタイルの中でもカッチリとしたドレスな雰囲気がある、


これらが「こなれた雰囲気」「色気」「オシャレ感」などの源泉です。

 

 

さて、今回は「色」についての話ですので

「色」のドレス感カジュアル感とはどこで決まるのでしょうか?

 

「かっちりとした印象の大人っぽい色」とは?

 

「ラフでカジュアルな遊びのある色」とは?

 

それは上述の通りですが、「スーツ」や「アメカジ」から考えれば納得できるはずです。
礼服やスーツなどかしこまった場であればあるほど「無彩色」、

モノトーンが求められます。

 

冠婚葬祭では基本的に黒か白の二択ですね。

スーツや礼服は大人っぽさ、カッチリとしたスタイルの象徴です。

 

また逆に赤や青や緑など「有色彩」、つまり色味があればあるほどカジュアルに子供っぽく見えます。

まずはこの構造を覚えてください。

 

色彩は使えば使うほどカジュアルにラフに子供っぽく、

色彩を抑えれば抑えるほどドレスにかっちりと大人っぽく。

 

色にはこういった「シーソー」の様な関係性があるのです。

 

X1NSQzEzNjkchA
Photo by http://www.apalog.com/osaka/img/111/X1NSQzEzNjkchA.jpg

 

色彩の多い服装と、

 

130626snap01
Photo by http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/parismens/130626snap/img/130626snap01.jpg

 

色彩の少ない服装・・・

これは実際に鏡の前で自分で確かめれば誰もが納得です。色彩は使えば使うほどカジュアルになります。

 

まずはこの原理原則を覚えてください。

 

 

トレードオフな関係がある「色彩」について

 

原理原則である
「有彩色はカジュアルに、無彩色はドレスに」という内容が理解できたところで少し話を発展させます。

 

秋冬のコーディネートを着尽くした3月頃は「もうすぐ春だし、色を使ったコーディネートがしたい!」と誰もが思う時期です。

 

基本的に・・・・特にメンズファッションは黒や白やグレーなどの無彩色がほとんどです。実際に手持ちのよく着る洋服を確認してもらえれば分かりますが、

ほとんどの方のワードローブが黒白グレーのいずれかにばかり偏っているはずです。

 

秋冬であればこの傾向はさらに顕著です。

黒以外のアウターを着る人はそう多くありませんし、

ボトムや靴も黒が基本です。


お店に行くと色のある洋服も確かに並んでいますが、

実はそれらは「陳列用」として数点しか仕入れていないケースも多く、

実際に売れる色は「黒や白」がほとんどです。

 

しかし明るい気分になる春シーズン、

無彩色に飽きてしまった頃でもあります、

気分としては「春は黒や白以外の服を着たい!!」となっていることでしょう。

 

しかし上述の通りですが、「色彩」は使えば使うほど子供っぽくなってしまうものです。

 

5038ae
Photo by http://blog-imgs-67.fc2.com/b/l/o/blog84blog84/5038ae.jpg

 

「どうしても色を使ったスタイルだと大学生みたいになっちゃう」
「色を使うとなんだか野暮ったくなる」

そんな風に思ったことのある人は多いはず。

 

実際試着して色違いを着比べてみて、

ほとんどの人が悩んで「黒や白」などの無彩色を選んでいるはずです。


ドレスライクでカッチリしたほうがメンズは格好良く見えるはず。

日本人は体型的に「胴長短足」、顔も童顔で幼い方が多いため、

 

ある意味「子供っぽさをいかに脱却するか」

「外人みたいに大人っぽく見せるか」

がファッションの肝となるのです。

 

春だから色を使いたい

でも色を使うと子供っぽく野暮ったくなりがち

 

このトレードオフな関係をどう処理するか?

 

 

ここで最初の話に戻りましょう。
私は

 

色彩は使えば使うほどカジュアルにラフに子供っぽく、
色彩を抑えれば抑えるほどドレスにかっちりと大人っぽい。

 

と述べました。

 

つまり「弱い色彩」の色を使ってあげれば、

色を多用しても子供っぽくなりにくいのです。

 
 

使いやすい色カテゴリ「ダークトーン」と「ペールトーン」

 

同じ「赤」でも「色彩の強い赤」と「色彩の弱い赤」が存在します。

 

mig-1
Photo by http://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Fimgcc.naver.jp%2Fkaze%2Fmission%2FUSER%2F1%2F8%2F10178%2F847%2F6f224cc7cc592ef59b29f80f3e44e840.jpg%2F300%2F600&twidth=300&theight=600&qlt=80&res_format=jpg&op=r

真っ赤なこんな「赤」は色彩の強い赤色です。カジュアルで子供っぽい印象を与えてしまいかねないでしょう。

 

NY_reference
Photo by http://www.elle.co.jp/var/ellejp/storage/images/ellegirl/fashion/snap/streetsnap_0330/5101529-1-jpn-JP/NY_reference.jpg

同じ赤でもこんな感じの「ボルドー」など色彩の弱い赤だと、

カジュアルな印象がそこまで強く出ません。

大人っぽいドレスライクな印象さえ与えるでしょう。

 

400x480x20140828pink1.jpg.pagespeed.ic.oTHMEMUWcx
Photo by http://domebra.com/wp-content/uploads/2014/08/400x480x20140828pink1.jpg.pagespeed.ic.oTHMEMUWcx.jpg

また逆にこんな感じの「薄いピンク」なども色彩の弱い色です。

赤を薄めたようなペールトーンであるピンクは上述のボルドーと同じようにカジュアルすぎることなく、

バランスよく合わせてくれるでしょう。

 

 

「色彩が弱いとか強いとかよくわからんよ・・・」
「要するに刺激が強い色は使いすぎ注意ってこと?」

と分かりにくい方に簡単な説明をしましょう。
 

つまり簡単に言えば

「無彩色」である「黒」か「白」に近い色であれば大人っぽくなるのです。

 

上記の赤の例が分かりやすいですね。


真っ赤な赤を、「黒」に近づけたのが「ボルドー」ですよね?
真っ赤な赤を、「白」に近づけたのが「薄いピンク」ですよね?


この様に同じ色でも、黒か白の無彩色のいずれかの方向に寄せたものであれば、

カジュアルっぽくなりすぎないんです。

 

黒と白と同じような印象にすることができるのです。

 

「色をたくさん使っているのに、なんだかまとまりがある」

そんな着こなし上手さんをたまに見かけますが、

多くの場合そういった「色彩」を意識しています。

 

グリーンではなく濃いカーキだったり、

ブルーではなくネイビーだったり、

レッドではなくボルドーだったり。

黒に近づけてる「ダークトーン」。

 

もしくは

 

グリーンではなくミントだったり、

ブルーではなくサックスだったり、

レッドではなくピンクだったり。

白に近づけている「ペールトーン」。

 

色を増やそう!色を使おう!と思ったらまずこの「ダークトーン」「ペールトーン」を意識的に取り入れましょう。

 

真っ赤や真っ青など原色とも言えるような色のアイテムを使うのはなかなかハードルが高いものです。

 

色使いマスターのコツは「ダークトーン」「ペールトーン」。この2カテゴリを意識してください。

 

大人っぽさを残しつつ色使いを楽しめるはずです。

 

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

質問、感想等ありましたら、コメントしていただけるとありがたいです。