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 みなさんご無沙汰しております。お元気でしたか?
 この間、2020年1月18日(土)夜9時から、阪神淡路大震災から25年目ということで、NHKで全4回の50分ドラマ『心の傷を癒すということ』が放送されていますね。もう第2回(2020年1月25日(土)放送分)まで放送されてしまいましたが、第2回は1月30日(木)午前2時~2時49分(水曜深夜)に再放送されるので、まだ見ることができます。また、第1回、第2回ともにNHKオンデマンドで配信されているので、見ることができます。

 柄本佑さん演じるドラマの主人公、阪神淡路大震災の直後から「心のケア」に奔走した在日韓国人の精神科医、安和隆(あん かずたか)のモデルは、神戸大学医学部名誉教授で精神科医の中井久夫先生の「一番弟子」で2000年に39歳の若さで肝臓がんのため亡くなった安克昌(あん かつまさ)先生(震災当時神戸大学医学部講師、神戸大学医学部附属病院精神神経科医局長)です。ちなみに中井久夫先生をモデルにした劇中の人物は、安和隆が高校時代から尊敬してやまない精神医学の権威、永野良夫(ながの よしお)で近藤正臣さんが演じておられます。
 
 僭越ながら私も高校時代の安克昌先生のように、大学院生時代に中井久夫先生を崇拝しておりまして、中井先生のご著書を読みあさっておりました。私の大学院在学中に中井先生が神戸大学医学部教授を定年退官され甲南大学文学部教授になられたので、私は「これはしめた。これなら理工系の大学院生の私でも聴講できる」。と思い、神戸の甲南大学まで出かけて行って4万円を甲南大学に払い半年間の中井先生の講義の受講手続きをしてきました。
 
 第一回目の講義のとき、教室には立ち見の人が出ていました。私が本物の中井先生が入ってくるのをワクワクして待っていると「本物の」中井久夫先生が入って来られました。私が感動していると、中井先生はニコニコっと笑って教室を見渡され、教室の反対側まで歩いて行かれたかと思うと、そのまま教室を出て行かれました。しばらくして戻って来られた中井先生は、「立ち見の方が出ておられるようなので大きな教室を確保してきました。移動しましょう」。とおっしゃって、黒板にチョークで「講義は○○教室で行います」と書かれてみんなで移動しました。おかげでみんな座って講義を聴けたわけです。考えてみれば中井先生は阪神淡路大震災のとき、神戸大学医学部精神神経科教授で非常に適切な行動をされたと評価されている方です。「さすが修羅場をくぐった人は違うな」と私は感嘆しました。
 
 最後にNHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』の公式ホームページのURLのリンクを貼らせていただきます。
https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/kokoro/