保健室での対応の中で、
養護教諭の先生方が特に迷われやすいのが
「この時点で医療機関につなぐべきかどうか」
という判断ではないでしょうか。
本人の訴えは強くないけれど、
なんとなく気になる。
様子を見るべきか、
それとも早めに受診を勧めるべきか。
保健室の現場では、
マニュアルだけでは割り切れない判断が
日常的に求められていると思います。
「受診判断」に正解はあるのでしょうか?
まず大前提として、
受診につなぐ判断に、唯一の正解はありません。
なぜなら、
・症状の出方
・子どもの年齢
・既往歴
・学校での様子
・家庭の状況
これらが一人ひとり異なるからです。
学校医として多くの相談を受ける中で感じるのは、養護教諭の先生方は
「受診させすぎていないか」
「逆に遅れてしまわないか」
その両方をとても丁寧に考えておられる、ということです。
⭐️学校医として大切にしている視点
受診につなぐかどうかを考える際、
私が一つの目安としてお伝えしているのは、
「今ではなく、明日・明後日を想像してみる」
という視点です。
・この症状が続いたらどうなるか
・悪化した場合、家庭で対応できそうか
・夜間や休日に困る可能性はないか
こうした視点で考えると、
「今日は様子見でよさそう」
「ここは一度、医療機関につないでおいた方が安心」という判断が、整理しやすくなります。
⭐️「迷った」という感覚は、とても大切です
実は、「迷った」という感覚そのものが、重要なサインだと私は思っています。
明らかに軽症であれば、
そもそも迷いません。
迷うということは、
何かしら気になる点がある、ということです。
その違和感を
「大げさかもしれないから」と無視せず、
一度立ち止まって考えること自体が、
子どもを守る行動につながっています。
一人で抱え込まなくて大丈夫です
受診判断は、
養護教諭の先生お一人で
背負う必要のあるものではありません。
学校医や主治医、
場合によっては管理職や保護者と
情報を共有しながら考えていくことで、
判断はずっと楽になります。
「この考え方で大丈夫だったかな」と
振り返る時間を持つことも、
次の対応につながる大切な経験です。
こうしたテーマについて
このような
保健室対応で迷いやすい判断について、
学校医・家庭医の立場から
実際の事例をもとに整理してお話しする場として、
「保健室カフェ 〜学校医たけしと、ほっとひと息〜」というオンラインの場を、
2026年3月よりスタート予定です。
月1回・オンライン開催で、
当日参加が難しい場合でも
アーカイブでご覧いただける形を予定しています。
ご関心のある方は、
以下のページをご覧ください。
▼ 入会案内ページ
https://lounge.dmm.com/detail/10049/index/