今年の春、【2024年(令和6年)3月24日】、念願の大井川鐡道のSL列車に乗りました。SL列車に乗るのは久しぶりで、のんびりと田舎の川沿いを走る車窓や煙の臭い、情緒満点の汽笛の音などを楽しみました。その感動を模型として残したくなり、この時に乗った「SLさくら号」をNゲージで再現することにしました。

 

 

 

 

 

 SLはマイクロエース製の「C10-8号機」、客車はKATO製とTomix製ものが手元にあったのですが、問題は後補機のELです。Tomixから発売されている「大井川鐡道きかんしゃトーマス」のセットには、似た形の鉄コレのELが入っていますが、模型化することにした編成の「大井川鐡道 E101」とは細部がかなり違います。今回の製作の中心はこのE101の製作になりました。ボディーはGMキットの余剰パーツとプラバンを使って箱形に組み、動力ユニットは鉄コレ動力の軸間が長い物のシャーシを切り継いで短くしました。短くするとモーターが入らなくなったので、手元にあったTomix製のC57用のモータと取り替え、片方の台車だけ駆動するようにしました。

 

 

 箱形のボディーができたところで、手すりやパンタグラフの台を付け足しました。パンタグラフは旧型の物を購入すればいのですが、手持ちを改造して斜めの筋交い(?)を平行にしました。

 

 デッキ部分は手すりを細くしたかったのと強度と考えて、太さ0.4mmの真鍮線や金属キットの余剰の真鍮版から作りました。ステップを作る時は得意の「ピンポイント半田付け」をしました。

 

 

 

 

 

 チップ抵抗とLEDを使って、ヘッドライトとテールライトが点灯するようにしました。

 

 時系列としては前後するのですが、C10-8は製品をかなり改造しています。一番手間がかかったのは車高を下げる作業です。ダイキャストブロックを削り、モーターのブラシ部分も削って真鍮線に交換しました。またモーションプレートの位置も下げました。この作業で車高が1.5mmほど下がりプロポーションが良くなりました。客車の屋根の高さとのバランスも良くなりました。

 

 

 

 ボディーは給水口のフタとフックが省略されているところを付け足しました。

 

 マイクロエースのC10はリベット表現が省略されていたので、千枚通しのような道具で突いて、それらしく表現しました。また白い手すりとヘッドマーク「さくら」を追加しました。

 最後は客車です。これは塗り替えと、号車番号・「急行」と「かわね路号」のサボをカラープリンターで印刷して貼り付けました。これで完成です。

 

 

 

 

 編成のしんがりを務めるE101のヘッド・テールライトは、思ったより良く光ってくれました。社紋とナンバープレートはカラープリンターで印刷したものを貼り付けています。

 

 旅の思い出をNゲージ化できたので達成感があります。これらの車両を収納するケースには、お土産の「SL人形焼き」の箱を使おうと考えています。またKATO製のC11旧製品を塗り替えて、「きかんしゃトーマス号」も作ろうと考えています。

 最後までご覧いただきありがとうございました。