四万温泉にある現存最古の旅館建築にして、
有形文化財の宿「積善館」

ここには今も湯治の趣があり、
1泊2食¥5350の湯治プランがある。


本館の玄関からもう昔のたたずまい。


客室はザ・クラシック。
あったかそうなこたつには、
お茶のセットとポットが置かれていて、
温泉旅館の古き良きイメージそのもの。


客室からの眺めも、今とは思えない感じ。
この日は雪がちらついていて、
まさに「わびさび」の極み


橋のそばの古い建物の1階にある大浴場。

「長寿館」もそうだったけど、
窓のデザインなどに洋風の匂いがするのは、
建築当時の流行なのか。

で、こちらの大浴場は男女別になっていて、

源泉に近い浴槽から順に、
湯の温度が低くなっている。
昔からのスチームサウナがあるのも、
おもしろい。

実際にそんなに差は感じられなかったけど、
温泉はめちゃめちゃ気持ちいい!

実際、四万温泉は肌に優しいらしく、
昔は草津温泉で湯治すると、
健康にはなるけど肌はボロボロになったそうで、
草津の帰りに四万温泉で湯治して、
肌をなめらかにしていたとか。


本館から新しい別棟の「佳松亭」へ通じるトンネルは、
「千と千尋の神隠し」のイメージモデルだったとか。

ご主人の手が空いているときは、
自ら館内を案内するツアーが開催されていて、
宿の歴史を楽しくわかりやすく解説するというのも、
楽しい趣向。

湯治プランはとりあえず2食付き。
内容は値段なりだけど、
決して悪くはない。


朝食のめざしと梅干のうまさは見事なもの。

1泊2食¥5350だから文句なし。

本格的な湯治は難しいけど、
気分だけは十分味わうことができた。