悲しいことしんどいこと面倒なことが続いてて、
ブログを更新する気にもなれなかったが、
ちょっとだけ景気づけに、
楽しかったことを思い出してみようかと・・・・・・。

冬の金沢で行った居酒屋「五郎八」の紹介です。

平日の夜だし、表に人が多いとは言えないし、
比較的席数の多い店だったから、
予約は不要だろうと高をくくって行ってみたら、
あいにくの満席。

確かに席は全部埋まってて、
めちゃめちゃにぎわっているので、
あきらめて帰ろうとしてたら、
カウンターの一番手前に座ってるお姉ちゃんが、
「ここ空きます!」と声をかけてくれた。

ご一緒の男性は金離れのよさそうな感じで、
出勤前って趣。

何はともあれ、ありがたいこと。
のっけから人情を感じる店という印象を受けた。


お通しには鴨ロースをはじめとした上級者たち。
「あらばしり」と一緒に出足は快調!


ちなみにその後の酒は、
おすすめ通りにいただいた。
さすが、どれも間違いなし!


お次は、カキの天ぷら。
カキフライはおなじみだけど、天ぷらは珍しい。
さっくり、ふんわりしてて身は豊潤。
何で天ぷらで出す店が少ないんだろ?
って思うくらいうまかった。


バイ貝の刺身。
カウンターの板さんに刺身をすすめられたのだが、
実はかなりお大尽な取材だったので、
蟹やブリはもういっぱい。
(贅沢なこと言ってスミマセン)
そこで、あっさりしたものを求めてこれに。
特に肝のうまさにインパクトがあった。


「菜っぱ煮」と書かれたメニューのこの日は小松菜。
小ぶりの土鍋でアツアツの状態でやってきた。
金沢で食事するたびに感じてたんだけど、
こちらの味付けは塩味も甘さも控えめで、
食材の味が際立って感じられる。
「菜っぱ煮」も同様だった。


ご存じ「治部煮」。
Sさんは「がめ煮」と勘違いしていたようだが、。

これを運んできてくれたのは、
それまでの若いスタッフではなく、
大女将的な雰囲気のフロアレディ(?)。
おそらく大女将で間違いないと思うが、
特にご挨拶もないので不明なまま。
「わさびをよく混ぜて食べなさい」と言われ、
よくよく混ぜていただいたら、
さすがのうまさ!!


こちらは山菜の天ぷら。
もうそんな季節なのか~~と、
ほんのり苦味のある味が懐かしくうまかった。


こちら、白子のバター焼き。
バジルソースがかかっててかなり洋風。
日本酒にも合う逸品だ。


炭焼きでいただいたのは、ゲンゲの干物。
ゲンゲは深海魚で、氷見湾で山ほどとれて、
「下の下」とされる魚だそうだが、
最近はいただく機会も増えていて、
その味は「下の下」とは言えないほど。
金沢で干物をいただくのは珍しいらしい。


大女将からうるさいくらに焼き加減を注意され、
表面にうすら脂が浮いたぐらいで頭から食ったら、
ワタの苦味がきいていて、
酒のみにはたまらん味わい。


イカの丸干し、エイヒレも炭火で焼いて、
日本酒をちびちび。
居酒屋の醍醐味を堪能した。


野菜好きのオレはさらに
「金時草(きんじそう)」を頼んでみたら、
モロヘイヤのような粘りがありながら、
それ自体の味にクセがなく、
しゃきしゃきとした歯ごたえもいい。

そろそろしめのご飯もの。
釜飯やら焼きおにぎりのお茶漬やら、
魅力的な名前が並んでいるのに、
お腹のゆとりfがない。
そこで大女将が、
「氷見うどんならつるつる食べられる」と
いいタイミングでアドバイスをくれた。
しかも、1人前を2つの椀にすればいいと。


でやってきたのが、とろろ氷見うどん。
おっしゃる通りつるつるいただいて、
もう何も思い残すことはない!

これでお代は文句なしときたもんだ。

食どころ「金沢」は居酒屋も格別だった。