郷愁をそそられる街をひとりで訪ねた晩飯は、
居酒屋に限る!

いつも言ってることなんだけど、
そのよさを改めて強調したくなる店が会津にあった。

その店の名は「籠太(かごた)」。

いろんなサイトで情報を集めた結果、
こちらがいいという声が多く、
店のHPを見たら益々そそられてしまった。
土曜の夜だから満席の心配もあり、
予約の電話をしてみたらすんなりOK。

場末感も心地よいエリアに現れた店は、
重厚でいて上品な、会津らしい雰囲気。

予約の旨を伝え、座ったカウンター席は、
主人と女将さんの仕事ぶりがよく見える特等席。


おすすめメニューもすぐそば!


お通しがまずうまい。

これ、いい居酒屋の第一条件じゃなかろうか。

魅惑的なメニューが並ぶ中から考えに考えて、
会津弁も優しげな女将さんに注文し、
酒は「会津の地酒のおすすめ」をとお願いした。


で、口切りがこの、ハーフにごり酒(?)。

「飛露喜」か「泉川」のどっちかだと思うけど、
忘れた(笑)。


まずは会津の馬刺し。

左に見える唐辛子みそでいただくのだけれど、
これが堪えられない味わいで、
ハーフにごり酒とめちゃんこ合う!!

さすがは女将さん、計算してたんだろうな。


こちらは、厚揚げ田楽。

昼間、田楽屋ってのを目にしたけど、
会津では田楽をよく召し上がるのかな?

コクのある味噌がうまかった。


そして、冬の味覚・あんきも。

見ての通りの新鮮さで、味わいは、
これまで食った中で断トツの1位!!

まったりとしているのに、舌でとろけ、
ほのかに肝の香りが残るもんで、
酒が進むことといったら。

この時いただいてたのは、確か、
「国権 俺の出番」。

おっしゃる通りって感じ。


これは「籠太」の秋から冬の名物料理、
生サンマ巻串。

ふっくら焼き上げた脂がのったサンマに、
大葉の香りがそえられてて、言うことなし!


さらに酒をのみつつ、つまみピり皮。

飲んでて気づいたんだけど、ほぼ満席。
オレは予約がキャンセルになったところに電話したらしく、
絶妙のタイミングだったらしい。

カウンターの他のお客さんは、
地元よりの観光や出張の人が多いと見た。
でも、みんなこの店のファンといった感じで、
一見のオレに対しても超アットホーム。

隣り合わせたご夫婦は関東からお越しで、
奥さんが以前この店に来て感激して、
旦那さんと一緒に再訪したとか。

で、注文したつまみや酒を分けてくれたり、
「籠太」の魅力を語ってくれたりして、
めちゃめちゃ和まされた。

もう片方の隣には20代~30代の女性2人組。
話を聞くともなく飲んでいたら、

年上「私の待ち受けさぁ、ジャニーズなのぉ」

年下「ジャニーさんが好きなのぉ?」

年上「なんでジャニーさんよ!」

年下「そんな気がしたからぁ」

笑いをこらえるのに懸命だったのだが、
肩の震えを隠すことができず、
年上女性に見とがめられ、
「ジャニーさんじゃなくて、テゴマスの増田くん!」
と待ち受けを見せられた。

そこから女将さんも混ざって、
会津弁交じりの会話を聞いていたんだけど、
彼女の呼び名はずっとジャニーさん。
そう呼ぶたびに彼女は待ち受けを見せて否定。

春菜いじりのような感じで、
酔っぱらい始めてたのも手伝って、
ずっと笑っていたような気がする。


酔い覚ましのために炭水化物をと思い、
冬の名物・蟹飯。

タラバガニを蒸すときに出た汁で炊いてるそうで、
身は入ってないんだけど、蟹の香りたっぷり!

うまい料理と地酒、
そして面白い会話にすっかり酔って、
会津を目いっぱい満喫しました。

ご主人と女将さん、
そして、ジャニーさんと花屋さん、
どうもごちそうさまでした!!!