ちゃんぽん食って元気になって、
駅への道を急いでいたら、
公園の柵になってるコンクリートの柱に、
「はげ」と書かれているのが目に留まった。

なぜ「はげ」?

なぜ敏感に反応する?

それはいいとして。

立ち止まってよく見たら、
「はげまし」という言葉の一部だった。

いや、正しくは歌詞の一部。

藤山一郎が歌った「長崎の鐘」だ。

昔、懐メロ番組でよく聴いたことを覚えている。

格調の高い曲なんだけど、難しくて暗くて、
そのまま通り過ぎて行っていた。

その歌詞を改めて読み直してみると、
なんと身につまされる内容か。

藤山一郎の歌唱をもう一度聞いてみたくなり、
東京に戻って、You Tubeで探したら、
さまざまなバージョンがあった。

中でも涙を禁じ得なかったのがこれ。 



いろいろ探してて知ったことなんだけど、
この曲の録音当日、藤山氏は体調を崩し、
熱でフラフラだったとか。

でも、公開録音ということが決まっていて、
著名なゲストも待ち構えていたので、
体調不良にもかかわらず決行。

きちんと音符通りに歌うことを旨とした藤山氏だが、
熱には抗えなかったらしく、
珍しく情緒的な歌い回しになっているそうだ。


カラオケバージョンで練習して、
十八番にさせていただくことにした。