4月のある日の夕食。





ここまでは旅館料理らしいラインナップ。


山梨名物の煮貝(あわび)を用いたすし。

これがことのほかうまくて、
ようやく山梨県にいることが実感できた。


ホタルイカはシーズンだし、
流通がいいのもわかるけど。


溶岩プレートで地の牛、豚、鶏を焼く。

こういう方向のほうがありがたみがある。
肉のほうがいいってんじゃなく、
地元感が味わえるって点で。

実は「湖山亭うぶや」には事前オーダーの
すき焼きコースってのがある。

最高級の甲州牛を目の前で調理してくれて、
塩、砂糖&しょうゆ、特製味噌の3タイプの味でいただき、
最後はほうとうで締めくくるという凝ったものだ。

仕事だから、ちゃんといただいたんだけど、
これが目から鱗の超美味!!

写真を撮るのも忘れて食ってたぐらいだから、
いかにすごかったか推して知るべし(失礼)。

やはり大きな宿だから、
多くの宿泊客に対応しようと思うと、
スタンダードな夕食は写真のようにならざるを得ないのか。

味も量も十分満足できるものだったけど、
旅に来た感覚がもう少し味わえるといいのに。

全体的に高水準だから余計にそう感じてしまった。


朝食のご飯はひとり分ずつ土鍋炊き。

いいアイディアだし、味もいい。


旅館らしい朝食が並んでるけど、
調理場でちゃんと仕事した跡が見えるものばかりで、
それぞれちゃんとおいしかった。

満足度が高かったから、
見え方が変わるとインパクトも違うだろうな……、
なんてつい余計なことを考えてしまう。

でも、富士山とスタッフのおかげで、
全体的に料金以上の充実感は十二分。

いい宿見っけ!