「炭平」の新しい離れは素晴らしいが、
オレには本館の部屋で十二分にいいと感じられた。

その理由は、パブリックスペースが充実しているから。


これはロビーのテラス。

朝も夕も夜も、気持ちいい場所で、
スタッフの方にお願いすると
すぐコーヒーを運んでくれるのもありがたい。


これは本館2階のライブラリー兼ラウンジ。


館内のあちこちに置かれた古い家具は工芸品は、
さすが明治元年創業らしく、実際に使用していたもの。


好きながらの浴衣が選べるってのは、
女子には欠かせないサービスか。


地元の牛乳や乳製品があったり、

健康にいいらしい手作りの桑茶があったり、

自家製の果実酒が何種類もあったり、

午後には火鉢の上に焼き芋があったり、
写真はないけどセンスのいいお土産物があったり、
本当にかゆいところに手が届くような感じ。

「炭平」は家族経営の宿で、
スタッフの方々はみんな本当に笑顔がいい。
すごく穏やかで、素朴な対応は、
心から和ませてくれる。

漁師町のイメージと違うけど、
間人の人たちはのんびりしてるんだって。
おそらく昔から漁業にも農業にも恵まれてて、
おおくの客をもてなしてきたことの名残だろう。

そうそう、「間人」と書いて「たいざ」と読むのも、
この土地柄にぴったりのエピソードがある。

昔々、この地を訪れた
聖徳太子の母・間人(はざひと)皇后は、
もてなしや風土をことのほか気に入り、
この地に「間人」の名を与えた。
しかし、この地の人にとって、
皇后の名を気軽に呼ぶなど恐れ多く、
ちょうどその頃、皇后が退座されたことから、
「間人」を「たいざ」と呼ぶようにしたのだとか。

昔からいいところだったってことだね。


さてさて、パブリックスペースの続き。


海を望む露天風呂付大浴場が男女別にふたつ。

女性客が多いようで、
男湯はいつ行ってもガラガラ。


女湯のアメニティー。

さらにはネイルカラーもこんなに。

若い人にはあまり関係ないかもしれないが、
普段、ネイルに関わってられない人には、
きっと楽しいに違いない。

本当に心配りが行き届いてるってことを、
改めて感じた次第。

ちなみに、女湯に入ったのは撮影のため、
チェックイン時間前でした。