正月の「風物詩」であり、
オレが勝手に神事的な趣を感じている箱根駅伝は、
東洋大学の圧勝に終わった。

柏原選手だけのチームではなく、
優勝という目的に向かって切磋琢磨し、
完璧なまでにまとまったチームであったことが勝因だろう。

昨年の悔しさをみんなが忘れることなく、
一年間努力をしてきたことが、
驚異的といっていいいタイムに表れている。

一年間かけて準備してきたことが、
見事に結実したということだ。

その「準備力」には脱帽するのみ。


選手、関係者の皆様、お疲れさまでした。


さて、学生スポーツは新陳代謝がある。
そこに面白さがあるといってもいい。

東洋大学は来年、柏原選手ほかを欠くことになるが、
下級生が期待以上の結果を残したことで、
優勝争いの筆頭に挙げられるのは間違いない。

今年走った5人の3年生がラストイヤーを迎え、
新エース窪田選手ほか下級生も充実の駒沢大学は
来年こそが勝負の年。

明治大学は大エース鎧坂選手が不調ながら、
下級生の頑張りで3位に食い込んだこともあり、
来年は優勝候補に加わってくるだろう。

早稲田大学も1区の大迫選手、5区の山本選手など、
柱となる選手が来年も残ることで、
優勝候補から外すことは出来ない。

2区の区間賞・出岐選手擁する青山学院大学は、
今回とほぼメンバーが変わらない上、
昨年末の高校駅伝1区をぶっちぎった久保田選手が入学。
優勝に絡んでくることも十分考えられる。

そして、両角監督2年目となる来年の東海大学。
今年不調だった村澤選手、早川選手ほか、
優れた素質を持った選手が多いので挽回は必至。

復活を果たした順天堂大学、古豪・中央大学、
早稲田大学のDNAを受け継ぐ城西大学と上武大学、 
駒沢大学のDNAを受け継ぐ國學院大學、
津野選手のアクシデントが悔やまれる東京農業大学、
あと少しでシードを逃した国士舘大学、
佐藤選手、田村選手が学連選抜を引っ張った日本大学。
どの大学も優勝候補を脅かす存在になりうるだろう。

そう考えると、来年はもっと面白い展開が期待できる。

ただその前に、今年はロンドン五輪イヤーだ。

駅伝もいいけれど、
世界と戦える大学生が出てくることに期待したい。