あれはまだ暑い暑い時期だった。


北海道だから東京よりしのぎやすいだろうと、

ほのかな期待を抱いて空港に降り立ったが、

東京以上の蒸し暑さにげんなり。


だけど、札幌市民の憩いの場である、

モエレ沼公園のすがすがしさは格別だった。


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イサム・ノグチ作の遊具がたくさんある

プレイグラウンド。


これを見たら子供向きの施設と思われるだろうが、

ここは誰もが楽しめる「公園」。

広い敷地にはアトラクションはないものの、

想像力を働かせ、体を動かす施設がてんこ盛り。

公園内は老若男女、ひとりやカップル、

家族連れやグループがそれぞれ楽しそうに、

夏の一日を楽しんでいる。


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「テトラマウンド」


これだけじゃスケール感は分からないだろうが、

近寄って行くたびに、小山に登るたびに、

その大きさが圧倒的に迫ってくる。


そう、この公園はスケール感を楽しむところでもある。


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「モエレ山」


人工の山だが界隈では一番標高が高く、

富士山を思わせる稜線は、

日本人の心にグッとくるものがある。


ってことで、モエレ山に登ってみた。


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モエレ山頂から見た「ガラスのピラミッド」


モエレ山って、

下から見るとたいして高くないんだけど、

頂上に立つと一帯を見はらすことができて、

強い風が吹いていて、爽快そのもの。


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右奥に見えるのは「プレイマウンド」


本当に広い公園だ。


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反対側を見ると「野球場」


芝生の観客席に囲まれたグラウンドは、

美しいの一語。


公園内では少年野球チームが

ひときわ賑やかに練習していた。


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「プレイマウンド」


公園の設計者、イサム・ノグチが、

かねてから実現させたかった「遊び山」。


片面はピラミッドのように段々になっていて、

頂上には古代遺跡のような花崗岩のプレートがある。


家から眺めていると、

件の少年野球チームが山登りダッシュ。


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モエレ山に向かっていっせいにスタート!


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見る見るうちに頂上まで白ユニフォームの帯が。


ここで練習ってのは決して悪くない。

(当人たちはそんなこと考えてないだろうが)


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プレイマウンドの坂道をおりていたら、

キタキツネと遭遇。


自然と隣り合わせなんだ。


今時分はクマなど出てないだろうか……。