近江から日本海に通じる昔の北國街道の
長浜宿の北に木之本宿がある。
JRの木ノ本駅のあたりだ。
歴史的景観保存地区ではないので、
街道の中には新しい建物も散見するが、
全体的に木造家屋のよさが感じられる。
前に紹介した「サラダパン」の店があるのも、
木之本の北國街道沿い。
ここには昔ながらの家業を受け継ぐ老舗が多く、
若い当代が、そのよさを守ろうと懸命に頑張っている。
こちらは、今では珍しくなった「桑酒」を、
昔ながらの製法でつくっている造り酒屋「山路酒造」。
甘いリキュールのような桑酒は滋養強壮効果もあり、
オレが店にいる間も買い求める人が続いてた。
「北國街道」という銘柄の酒もおいしく、
古きよき雰囲気をとどめた店舗も趣があり、
時を超えて旅をしているかのような錯覚に陥った。
山路酒造 http://www.hokkokukaidou.com/
北國街道の歴史を物語る老舗造り酒屋に
もう一軒、「冨田酒造」がある。
歴史的建造物に指定されている店舗も素晴しく、
商品の陳列が、時代を伝えてくれている。
下に行くほど太くなっている縄暖簾も独特だ。
酒の醸造過程を描いたTシャツは、
当代ならではのアイディアか。
店頭では日本酒以外に、和ろうそくなど、
地元の若手工芸家の作品を販売。
みんなして地域を盛り上げたいという思いが伝わってくる。
「ダイコウ醤油」も、この地のよさを、
きちんと継承している店のひとつ。
歴史を物語る店舗と、
昔ながらの製法を守りながら、
パッケージを新しくし、
新商品の開発にも余念がない。
なんだか頼もしく思えてくる。
ダイコウ醤油 http://www.daikou-shoyu.com/
北國街道をさらに北に進むと、
よりいっそう、昔の風情が強くなる。
そんな界隈にぽつんと現れるのが、
店らしくない造りの「菊水飴本舗」。
こちらの水飴は白い。
なぜ白いかというと、
麦芽糖を何度も撹拌してあって、
メレンゲのようになっているから。
スプーンで巻き取りながらすくうと、
飴がきらきら輝いて貴金属のように美しい。
口にすると、ほのかに香ばしい甘さが、
じんわりと広がっていって、甘露甘露。
滋賀を代表するスイーツと言いたい!!
菊水飴本舗(MAPPLE観光ガイド)
http://www.mapple.net/spots/G02500044904.htm
木之本ってところは、
クセになるようなよさが横溢してて、
たまらなくいい!