ケチャというのは、
インドの物語『ラーマーヤナ』を
ミュージカル化したものとでもいいだろうか。
宗教的な物語を、男たちのコーラスと、
ダンサーの演じるストーリーダンスで、
わかりやすく説いたもの。
日本で言うところの念仏狂言みたいなものだ。
寺院を中心にしたグループがいくつかあり、
ウルワツ寺院のも、なかなかの人気らしい。
さっきの寺院を反対側から見る場所に、
だんだんと席が埋まり始め、
みんなミニツアーで来ているようで、
左に立ってるおっちゃんみたいなガイドが、
それぞれに終演後の待ち合わせ場所を伝えて、
劇場から去っていく。
ようやく日没。
実はこの間、1時間ぐらい待たされて、
直射日光を受け続けて、顔が真っ赤に。
油断してた。
いよいよ開演。
白夜書房のCMでおなじみの、
上半身裸の男たちがケチャケチャ合唱。
声明のようなものか?
男たちは合唱隊であり、幕であり、大活躍。
合唱もいろいろなバリエーションがあって、
またまた違うダンサーが登場。
それぞれの役の意味を知ってみると
白いのはサルらしい。
こんな風に炎が上がったりして、
サルは客席をちょこまかして客をいじる。
こういうのに付きまとわれがちなオレは、
内心いやなものを感じていたら、
案の定。
ダンスを見てたら後ろから不意に帽子を取られ、
振り返ってみたらサルが笑ってた。
(元から笑ってる顔なんだけど)
そうこうしてるうちに物語もクライマックス。
なんかもう大騒ぎ。
なんか宝塚みたい。
内容は理解できなかったけど、
めっちゃ面白かった。