関越自動車道の沼田ICをおり、
田園風景の中を進むと、
古き日本の集落が忽然と現れる。
これは、日帰り入浴施設であり、
隠れ家的な離れの客室のある宿、
「悠湯里庵(ゆとりあん)」。
門の奥にまた長屋門みたいなのがあって、
ここが入口かと思ったら、
向かって左に玄関があった。
ちなみにこの建物は休憩処。
気持ちのいい空間だった。
茅葺屋根の古民家を移築した建物は、
初めて見るのに懐かしいような気になる。
こんなところに住んだ事もないくせに、
心の故郷のように、勝手に思ってしまう。
単なる思い込みか、DNAに刷り込まれてるのか……。
ロビーの囲炉裏には薪が焚かれ、
もわもわと煙が上がってた。
茅葺屋根は、虫がつかないように、
つねに煙でいぶしておかなければならないと、
昔、どこかの宿で教えてもらった。
この煙の匂いも、なぜか郷愁を誘う。
屋根裏を見ると、古民家をうまく改装してある。
天井が高いってのは本当に気持ちいい。
壁には神社にあるような欄間(?)がいくつも。
聞くと、オーナーが収集したものだそうで、
古い道具類を展示したギャラリーもあった。
展示物はそれぞれ骨董的価値の高そうなものばかりで、
庭に設けられた板張りのステージでは、
音楽などのイベントも行うそう。
お土産処も広くて充実。
利用者が多いことがうかがわれる。
近所の農家の人が毎朝、
ここに野菜を置きにくるそうだ。
新鮮だし、安いし、宅配もできるし、
産直好きなオレにはたまらない!!
日帰り温泉施設というと、
ちょっとオープンすぎるきらいがあって、
宿泊を躊躇するところがあるんだけど、
ここは違う。
この雰囲気は只者じゃない。
悠湯里庵 http://kawaba-yutorian.jp/index.html