「西山別館」の環境やしつらい、
歴史の見事さを実感し、いざ夕食!
離れが点在する宿ながら、
食事は部屋に運んでくれるという。
昔ながらの旅館の風情そのままだ。
しかも、趣ある離れの部屋だから、
感慨もひとしお。
夕食の支度に現れた仲居さんが、
テキパキ、ハキハキ、仕事を進める。
旅館の良さってのは、
中居さんが担ってる部分も大きいって、
改めて教えられた気がする。
ちなみに訪れたのはまだ梅雨の時期。
早い夏の味覚が次々に現れた。
箸置きの涼やかなこと!
まずは、千切りの山芋とじゅんさいの酢の物。
気泡入りのガラス器に盛られた八寸。
初夏の美味の数々がみずみずしく演出され、
箸も酒も進む。
瀬戸内産の鱧はしゃぶしゃぶで。さざなみのようなガラス器に活きのいい鱧。
お造りは瀬戸内の幸。
粽は穴子飯。木の葉の形の器にのってる笹の葉の緑が目にしみる。
口直しの青梅甘露煮。
海の幸と山の幸の天麩羅。
サックリ感が絶妙。
冬瓜、かぼちゃ、ナス、インゲンの炊き合わせ。
やわらかい味わいにほっとする。
食事はl、炊きたてご飯の土鍋が登場。
素朴な漬物がご飯のうまさを引き立ててた。
デザートはメロンとスイカ。
フルーツであっさりしめくくるってがいい。
もともと料亭だったところだと聞いてたから、
食事には期待していたんだけど、
離れの雰囲気も相まって、
期待をはるかに上回る内容。
「すごい」の一語でした。