西山別館は「藁の家」が素晴らしいが、
他の離れもそれぞれに趣がある。
海に近い離れへ続く道。
玄関脇のしつらいも風情がある。
室内は、「藁の家」より小ぢんまりとしているが、
古い建築のよさがちゃんと生かされている。
縁があり、その向こうには立派な松。
海を望む洋室が用意されていて、
ガラス窓が大きいので自然がすぐ間近。
のんびり過ごすのにいい。
洗面所が見事に昔のまま。
なかなか洒落たデザインだ。
ちなみにトイレは洗浄機つきで現代的。
このバランスがいい。
金庫はなく、昔ながらの貴重品入れがあった。
古きよき旅館の様子が、
今も変わらないのがすごい。
風呂もあるのだが、
すぐ隣に大浴場があるので、
そっちを利用。
温泉ではないのだけれど、
温度設定が絶妙でめちゃめちゃ気持ちいい。
窓の向こうは露天になってて、
風に吹かれるのがまた気持ちいい。
本当にそこかしこに、
昔ながらのよさが息づいてて、
気持ちいい宿だ。