しばらく体調悪くて日記サボりっぱなし。
風邪っぴきで。
インフルエンザじゃないのが救いだけど、
症状が低め安定ってのは、
体力低下か、加齢か……(似たようなもんか)。
で、「稀な宿」。
稀な理由は、
スキー場に隣接していて、
客がたくさん押し寄せるからって、
冬は休業するってところ。
スキー場が閉鎖してるときだけ、
宿を開業してるんだって。
普通、逆でしょ。
でも、そこには深い理由があったのだ。
ではでは、昨年末、
休業前にうかがったときの写真でも。
「うつお荘」の場所は、
小松空港から車で方面に1時間ほど行ったところ。
正直言って風情があるとは言いがたい。
しかし、迎えてくれたのはこの外観。
風情ありまくりじゃん。
玄関を入ると、「摘草料理」の扁額。
花も自然な風情。
漆黒の塗りの戸板で囲まれた造りは、
この地方ならではのものだとか。
落ち着いた雰囲気はシックといってもいいほど。
最初に通された囲炉裏の部屋では、
釜でシュンシュンお湯が沸いていた。
「文福茶釜」を思い出すのはオレだけか?
壁には古い柱時計。
マガイモノじゃない古さがいい。
随所にこの地の伝統的な意匠が施されていて、
落ち着くことこの上ない。
洗面台付きのドレッサーってのもいい。
春になると見事な花が咲くらしい。
で、その向こうはもうゲレンデ。
なるほど、スキーシーズンには、
この窓の風情も台無し。
そりゃあ、休みたくなるのも当然か。
でも、それが理由のすべてではない。
本当は、食材に困るようになるからだ。
「摘草料理」とは、本当に、
この近くの食材を使用したもので、
冬はきのこも山菜も乏しくなる。
いや、おいしいものを出すことができない。
だから休むのだそうだ。
食事に俄然興味が湧いてくる。
それはまた次で。