何度行っても感慨を新たにする宿というと、

群馬県法師温泉の長寿館を忘れちゃいけない。


以前も書いた けど、ここが有名になったきっかけは、

当時の国鉄(現JR) の「フルムーン」キャンペーンの、

高峰三枝子と上原謙が入浴してるポスターの撮影に使われてから。


なんでも、温泉で営業を始めた旅館のなかで、

日本でいちばん古い記録があるのがこちららしい。


ちなみに、法師温泉は温泉の名前で、

長寿館ってのが宿の名前。

だけど、法師温泉に宿はこちら一軒しかないから、

「法師温泉」と呼ぼうが、「長寿館」と呼ぼうが、

タクシーはここまで運んでくれる。


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赤いポストがあるこの景色、懐かしい。


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母屋は天井が高くて、

昔は茅葺きだったことをうかがわせる。


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母屋の囲炉裏端でいただくお茶がまたいい。

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8月にうかがったときの写真だから、緑が豊かだけど、

今ごろはあちこち紅葉してて、錦織り成す感じなんじゃないかな。

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渡り廊下のレトロ感もたまんない。

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地酒をはじめとした地元の名産品をそろえた売店には日用品も置かれていて、

湯治で長逗留する人が多かったころの名残りを感じた。

手づくり雑巾、つい買いたくならない?


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これがポスター撮影に使われた温泉棟。


基本は混浴で、女性専用の時間あり。


肌に優しくまろやかな温泉は、

熱すぎないのでつい長湯してしまう。

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蛇口と洗面器は昔のまんま。


でも、これを維持するほうがお金かかりそう。

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清水がひかれた水呑場。


言うまでもなく、甘露甘露。

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食事は、いい意味での田舎料理。なかでもごちそうは上州牛のすき焼き。

頑張りすぎてないところがいい。


で、部屋は昔ながらの建物を使ってる本館客室がいい。


新造された客室は、残念ながら趣にかけるけど、

法師温泉の雰囲気を楽しむためなら安上がりでいいかも。



帰るとき、ふるさとを離れるような感覚になるのも、

「法師温泉 長寿館」 の特徴といっていいかも。