立ち並ぶ蔵造りの店の、
それぞれが何かしらの魅力を持っていて、
ついつい誘われてしまうような松本・中町通り。
中でも有名なのが、「ちきりや工芸店」。
民藝運動の先駆的役割をになった店主の遺志を今に伝える店だ。
現在取り扱っている商品に松本の工芸品はなくなってしまったと、
店を支える女性店主は寂しげに話してくれた。
おそらく店主の娘さんだろう。
ご高齢ながらお洒落でチャーミングで上品なたたずまいには、
趣味人らしい風格さえ感じられる。
それでもなお、こちらに揃っているのは民藝の心を持ったものばかり。
沖縄のガラス工芸品や小石原や小鹿田の焼物にアジアの漆など、
あれもこれも欲しくなったしまうほど!!
こんな店があることが自体に、
中町通りのレベルが表れていると思う。