以前、リーガロイヤルホテル大阪の「リーチバー」で、

バーナード・リーチをはじめ、柳宗悦と仲間たちがつくりだした、

民藝的思想の空間に感心したことがある。


今はもう無くなったが、

河井寛次郎が手がけたという皆生温泉の旅館「ひさご家」や、

倉敷の大原美術館に立ち寄ったときも、

「用の美」を重んじる民藝の魅力を堪能させてもらった。


そんな民藝のよさが松本にも感じられた。

というより、松本は民藝の街だった。



ってことで、

民藝運動に共鳴した中町通りの工芸店主、

丸山太郎のコレクションが展示されている、

「松本民芸館」へ。


緑に包まれ、造りの松本のイメージそのままの民家がそのまま展示館になっている。


展示品は生活全般のアイテムにおよび、欲しくなる物が次から次に!

休憩室に置かれているのは松本民芸家具。

身をもって感じることのできる展示が素晴しい。

急ぎ足で観て回ったけど、

じっくりと時間をかけて観ると、

民藝の魅力をもっと感じられただろう。



「松本民芸館」の前は田んぼ。

刈り終わった稲がこうやって自然乾燥されていた。

自然乾燥の米は手間がかかるから、

一般に流通することはなかなか無い。
この米、絶対にうまい!!


田んぼと隣り合わせているところなど、

「松本民芸館」は名ばかりの施設じゃないと再認識。



2日目の夜に泊まった「松本ホテル花月」は、

松本出身の人にいわせると「ぼろいホテル」だったけど、

行ってみたら、ぼろいなんてとんでもない!

ロビーや喫茶室のイスやテーブルは、

全部松本民芸家具でまとめられていた。

客室の調度品はさすがに松本民芸家具ではないと、

フロントの人は言っていたけど、

これだけのセンスでまとめられているのは驚き!

また、LAN海鮮を完備していて、

大浴場もあって、設備に関しても言うことなし。


こんなホテルが1泊1万円をかなり割るんだから、

松本って街は本当にスゲェ!!