金沢3日目。


この日のお昼も張り込んで、

料亭「つば甚」におじゃました。



季節を映した部屋のしつらいが見事!


菊花の上の綿は、朝露を表しているとのこと。

なんでも、菊花についた朝露で顔をぬぐうときれいになるのだとか。

そんなもてなしの気持ちが託されているというわけだ。

菊花を置いた和紙の下には酢の物。

八寸は塗りの器で上品に。

椀も美しいけど、鮑のしんじょうの味わいの美しさと言ったら!!

おつくりひとつでも、こんなに凝った演出がなされているんだから、

料亭の金額が尋常ではないとこはうなずける。


鰆の西京焼きもこの演出。揚げた畳鰯の香ばしさがいいアクセント。


またまた金沢名物「治部煮」。

一味も二味も違う、最高級の味わい。


ここで蒸し鮑。

昼だし、仕事の途中だし、

日本酒が飲めないのが恨めしい。

〆は菊おこわと汲み上げ湯葉とあんでとじたそば。

季節のありがたさまでいただいた気分。

黒糖ゼリーと果物でおしまい。



それぞれの料理についての説明は完璧だし、

供し方やもてなしぶりだってほれぼれするほど。


このコースは、最も安価なものだったんだけど、

これだけの内容で楽しませてもらったら、

割安と言うほかない。


おそれいりました。



しかし、金沢の食のレベルはすごい!!