先だって、梅雨明け間際の日、

世界遺産「厳島神社」がある宮島の対岸にある、

宮浜温泉の旅館「石亭」へうかがった。


JR広島駅から乗り換えた山陽本線の宮島口駅あたりで、

車窓から遠くに厳島神社の鳥居が視界に入る。


思わず遥拝。



大野浦駅に行いたらお出迎えのマイクロバス。


道すがら、外を眺めると、地方にありがちな住宅地。

正直、あまり感動的な景色とは言い難い。


そうこうしてるうちに正面玄関に到着。

高級旅館をいうイメージを持って来た者には、

ちょっとだけ肩透かしな感じ。


ロビーを入ると、フロントは小体ながら、

奥行きの深さがあって

どんどん奥へ分け入りたい衝動に駆られた。


創業約40年というから、

老舗というカテゴリーには入らないけど、

昔の宿を生かしながら改築したと思しき建物には、

歴史を大切にする「老舗」の雰囲気が横溢。


まず案内されたのは、ラウンジ。


池の先には、庭園を囲んで立つ離れがあり、

その向こうには宮島の稜線が見える。


気持ちいい眺望に移動の疲れも癒された。


庭からラウンジを眺めるとこんな感じ。


この中庭では季節ごとの節句や催し、

イベントなどに使われるとのこと。

案内された部屋から庭を眺めていたら、

庭師さんが暑い中でせっせと作業中。

着いた日も翌日も、

この庭師さんは常に庭のどこかで作業をしておられた。

だからこそ、美しい庭園が保たれているわけで、

こういうところにも「老舗」の片鱗がうかがわれた。



フロントのそばにあった売店。

玄関ロビーの雰囲気はだいたいこんな感じ。



取り扱う商品は、宿で使われているものと同じ焼物やガラス、漆などの工芸品。

オレの好きなテイストのものがいっぱいあって期待が膨らんだ。

食品もあって、どれもお土産にふさわしい、

安心安全な地元のものばかり。

以前の日記に書いたとおり、

フードジャーナリスト・エッセイストの

向笠千恵子 さんが褒めておられたのも、むべなるかな。



中でもオレを喜ばせたのがこれ!!

以前、宮島口駅の近くにある店で買って、

食ってみて頬を落とした

「穴子飯」の注文販売があった!


翌日の駅弁代わりにさっそく注文した。


部屋で落ち着く前から、

あれやこれや驚くことやら感心することばかりで、

いやがうえにも盛り上がるばかり。


「石亭」 、まだまだまだまだ続きます。