小布施の文化度の高さを示すものに、
「桝一客殿」という宿がある。


正面玄関はこのとおりひっそりしたもの。


とおりに面した側を見ても、
とても宿泊施設とは思えない。

だから、たどり着くのに迷ったんだけど。

ここは、パークハイアット東京を手がけた建築家、
ジョン・モーフォードによるもので、
3棟の土蔵と7棟の木造家屋で構成されている。

宿と表現したけれど、
1泊朝食付きのB&Bスタイルで、
建物内に食事や物販の施設はない。

温泉があるわけでなく、
町に来た人をもてなすための「客殿」だから、
夕食は町自体を楽しんでもらいたいからだとか。

なるほど、これはいいシステムかも。


ロビー棟から客室に続く通路には、
池が設けられていた。

水面を見ると鯉がいっぱいいて、
みんながこっちに向かって口をパクパク。


去年オープンしたときに放った鯉はまだ小さいけど、
すでにこの池に慣れているのか、めっちゃ元気。


この蔵はライブラリー。
小布施にまつわる豊富な蔵書があり、
24時間オープンしているとか。

外観はクラシカルな日本そのものだけれど
室内は落ち着いてて機能的な洋風。
部屋のテイストは3タイプに分かれている。


ここは書斎タイプで、ライティングデスクあり。
LAN回線が各室に敷かれているから、
ビジネス目的の人にもピッタリ。

室内には50インチのテレビがあり、
ルームサービスメニューもあった。


部屋に名前はなく、
各室の入り口には北斎の絵の一部が飾られ、
鍵にも同じ絵がついている。


バスタブの両サイドは強化ガラス。
(わかりにくいけど)
ふたりが向かい合ってゆったり入れるデザイン。


備品を見ると、なるほどホテルっぽい感じ。


冷蔵庫はフリー。
お酒が欲しかったらルームサービスで。


部屋には鏡が多用されてるんだけど、
洗面台の前に鏡がないのだけが、
唯一不便と感じたところかな。


で、夜は静謐そのもの。

朝を迎えたら、
窓が少ないことに気がついた。

決して暗いわけではないが、
天気がよかったから、
もっと外光を感じたい気がした。

この辺は蔵をリノベートしたことの影響か。


小布施には最近おいしい店も増えているようだから、
ここを根城にして連泊すると楽しいだろうな。

オレにはそんな予算ないけど……。


詳しくはこちらのHP を。