福岡空港から小松空港へ飛び、
そこからタクシーで山代温泉へ。
運転手さん曰く、
加賀温泉郷と呼ばれる3つの温泉街のうち、
片山津温泉は不況、
自然豊かな山中温泉は景気回復気味、。
目的地の山代温泉も景気上々とのこと。
まずはひと安心。
そんな山代温泉にとって欠かせない、
薬王院温泉寺へ向かい、まずはご挨拶。
手水の水がカエルの口から吹き出てる!
旅館が立ち並ぶ中心地は工事中。
なんでも共同浴場などの施設ができるらしい。
落ち着いたたたずまいの山代温泉の
雰囲気を壊さないよう、
クラシックなものができるのだとか。
完成すると温泉街としてかなりグレードアップ!
お昼は温泉街のはずれにある蕎麦屋「和楽屋」で。
更科系の手打ち蕎麦は香りも歯ごたえもよく、
つゆの味わいもなかなか。
天ぷらにゴーヤが入ってるのがオレ的に◎。
山代温泉は奈良時代に僧・行基が、
水溜りで傷を癒しているカラスを見つけ、
そこに温泉が湧いてることを発見。
日本でも屈指の古い温泉のひとつに数えられる。
だから、トレードマークはカラス。
この日うかがった宿「あらや滔々庵」
でも、
大きなカラスが出迎えてくれた。
この衝立の画は宿にゆかりの深い北大路魯山人作。
館内には魯山人のミニギャラリーもある。
山代温泉は飲泉も特徴のひとつで、
あらや滔々庵の玄関口には飲泉用の源泉が。
温泉街で最も古い宿「あらや滔々庵」は、
代々受け継がれてきた家屋や調度品を上手に利用し、
自己改革を重ね、名声を確立してきた、まさに名宿。
部屋も落ち着くことこの上なし。
日本海の海の幸、加賀野菜を中心とした料理は、
見事な器に盛られていて、目にも美味しい。
これからの売りは、なんと言ってもカニ。
お造りとアマダイと松茸の酒蒸し。
あぁ~、今見てもヨダレ。
大浴場は広々として、露天風呂つき。
湯上りには水やカバ(スペインのシャンパン)、
一口サイズのビールのサービスがある。
ここまで揃えているところはあまりない。
今回最も感心したのが、
古い住居を改装したバー「有栖川山荘」。
本館ビルから渡り廊下で繋がれていて、
足を踏み入れると、時空を遡った雰囲気で、
ここまで充実したバーがあるところも多くはない。
ただの懐古趣味じゃなくて、
グラスだって見ての通り個性的だし、
障子を市松模様のように空けてあったりして、
センス抜群!!!
後ろ髪をひかれる思いで加賀温泉駅へ行き、
次なる目的地、有馬温泉へ向かった。
晩飯は駅弁(カニちらし弁当)で済ますことにして、
おやつに郷土菓子の「六法焼」も買い込んで乗車。
どちらも満足の味わいで、
暮れゆく車窓の景色を楽しみながら、
旅気分を満喫した。