和歌山県・南紀白浜温泉は、
東京からだと飛行機で南紀白浜空港まで1時間前後、
空港から宿までタクシーで10分。
気軽に行ける場所と言っても差し支えない.
「浜千鳥の湯 海舟」 は、2007年10月にオープン。
まだ、どこもかしこもピッカピカ。
海にせり出した岬の突端に離れが並んでて、
ロケーションに関しては文句なし。
離れの室内は木と和紙でまとめられてて、
アメニティが充実してるのははもちろんのこと、
ミルで挽くコーヒーセットまであったのにはビックリ。
100室もある大型旅館は一人旅も視野に入れてて、
シングルルームがなんと15室も!
部屋が決して広くはないけれど、
設備は整ってて、機能的で快適。
でも、そんなに利用者いるのかな?
ふたつある食事処はそれぞれ海側に大きな窓があり、
日暮れ時はなかなか壮観。
ただし、夜がとっぷり暮れると、
海は真っ暗で景観なんてあったもんじゃない。
食事は「紀州舟盛り料理」と「寿司天麩羅三昧」の二択。
実際に食ったのは「寿司天麩羅三昧」。
寿司も天麩羅もその日のネタ・リストから
欲しいものを欲しいだけ選べるシステム。
言わば食べ放題ってことで、
自分で加減できるのがいい。
で、肝心の味は、
ネタが新鮮だから及第点以上。
夕食は寿司と天麩羅以外にも、
ほぼフルコースで出てくる。
おかげでまたしても腹が張り裂けそうになる。
ホントに学習能力がないんだから……。
ここの自慢はさらに、2種類の源泉。
それを利用した風呂は、部屋付き露天風呂をはじめ、
男女別大浴場(露天、サウナあり)、貸切露天風呂、
混浴露天風呂といった強力なラインナップ。
特に面白いのが混浴露天風呂で、
専用の湯浴み着を身につけて入ることになっている。
だから、混浴だからって恥ずかしくないし、
海の間際にある石造りの大きな露天を、
芯から楽しむことができる。
当然ながら、写真はなし。
外風呂に行くときは、部屋に備え付けの、
お風呂カゴを持っていくシステム。
これは3つある貸切露天風呂のうちのひとつ。
これまた気持ちイイったらありゃしない!
風呂上りにはアイスキャンディー食べ放題!
(歯にしみそうだから1個も食わなかったけど)
ロビーラウンジでは夜食としてミニラーメンをサービス。
これが和歌山ラーメンってやつなのかな?
なかなかいい味で量もちょうどいい(ってまた食ってるし)。
翌日(火曜)は前日とは打って変わってどんより。
でも、窓際の席は明るくて気持ちいい!
朝食はビュッフェもあってそれなりに凝ってる。
おかげで最後まで満腹!
では、宿についての感想でも。
ここはリゾート開発系の会社が母体で、
ハード面は経験を最大限生かしている感じで、
非常に出来がいい。
その分、人件費は極力抑えようとしているようで、
ソフト面はちょっと物足りない。
しかし、それも考えようで、
あまり人に干渉されたくない人には最高だろうし、
値段が抑えられているワケだから、良しとすべきか。
スタッフは少ないながらもみな熱心で、
好感が持てたから、それなりに成果は挙げてるかも。
老舗旅館系とは違った、
新しい贅沢な温泉宿の提案とでも言うべきか。
っていうか、最近人気の傾向なんだけど。