琵琶湖出張4日目は、
カメラマンとふたりで湖東方面の取材。

ようやくいつものペースに戻って、
ちょこっと安堵。


例によって朝も早うから、
京都駅から近江八幡駅まで電車で行く。


到着後、まずは腹ごしらえ。

駅の周りを見渡してみても、
「スィートシーズン」という喫茶店しかない。
ほかに選択肢がないから潔く入る。

でも、地方の喫茶店は舐めちゃいけない!

この、モーニングセット(コーヒーつき¥600)、
オムレツはチーズ入りでできたてフワフワ。
サラダもタップリでトーストもうまい!

出だし好調!!


湖東はふたりとも未踏の地。
不案内だからタクシーをチャーターすることにして、
並んでるタクシーと直談判。

最初の運転手さんは見た目・島木譲二。

「ちんちらぽっぽ~」

でも、人は見た目じゃない。
観光タクシーが専門の運転手さんで、
この日の取材には最適な人材。
早速お願いした。


最初は琵琶湖畔に近い「長命寺」。

800段を超える階段があると聞き凍りつくが、
途中まで車で行けるそうで、
100段程度の階段を登る程度で済んだ。

が、やっぱ息切れしちゃって、
登りつめたところには、こんな立派なお堂が。




さらに、ここからの三上山(近江富士)がまた素晴しい!




次は安土の「石馬寺」。

駐車場で降ろしてくれるときに、
「時間かかりますね」と微笑む運転手さん。

見ると、石段が延々と続いてる……。
笑顔の理由はこれだったのか……。


最後の急坂は49段あって「始終苦坂」だって。
縁起でもない。


次は雪野山の「雪野寺(現・竜王寺)」


『万葉集』の額田王の歌、
「あかねさす紫野ゆき標野ゆき……」は、
この山近辺が舞台とされるとか。

ここは喘息封じで有名な寺なんだけど、
最近はボケ封じの需要が高まっているようで、
看板の最後に手書きで加えられていた。




その後、さらに東の日野町へ向かい、
たどりついたところは「綿向神社」。



新しい像なのに、
苔むしてると由緒正しいものに見えてしまう。



ここで、熟年夫婦のオヤジに声をかけられる。

「旦那さんがた!」

そりゃ見た目は確かに間違っちゃいないけどさ、
そういう風に呼びかけられたのって初めてだから、
やたら違和感。

で、このオヤジが掌の上の松葉を見せながら、
「これを持ってると金持ちになるんだよ~」。

その松は、五葉の松(松葉が5本1セットになってる)。
近くの看板には「千両松」と書いてあって、
由来などが書き連ねてあった。

さっそく拾いまくる。

そこで気がついたのが、奥にあった庭。



オヤジのおかげだよ!!
もしかして神様の使者??
にしては俗っぽかったけど。


その後、日野の竜王山の禅寺「西明寺」へ。

ちなみに、日野は日野菜の産地。

石仏&石塔文化はここまで広がってた。





さらに日野の東の山奥に進み、
「蔵王神社」を探すが、看板も標識もない。

平子という小さな集落で迷子。




近くの家のおばあちゃんに聞いてみたら、
親切丁寧に教えてくれて、なんとかたどり着いた。




以上でこの日の目的は達成!

運転手さんは見た目怖かったけど、
やさしくて親切で、意外と面白くて、
助かりました。