夜勤明け
なんだか今日は
ふわっとした日だった
どうも、たけちゃんです





少し前の事
Twitterをいつもの様に見ていると
知っている人のモノではないあるブログがタイムラインに表示された


何気なくそのブログを開いたのだが
読み終わった頃には何とも言えない気持ちに


創業55年
蒲田にある金龍というパチンコ屋さんが
4月に閉業したという内容だった






蒲田からそう遠くない川崎に住んでいた頃もあったが
住み始めた当時は4号機もまだイケイケ感が少しは残っていた頃


近場で金の事ばかり考えてパチスロを打っていた事もあってか自分は恥ずかしながら金龍さんの存在をこのブログで初めて知った





その後、間も無く
金龍さんで稼働していたパチンコ、パチスロ実機の即売会をお店で催す予定がある事を知る


パチスロ実機を家に置く事が
趣味である自分
興味が湧かない訳がない


それもあるが
パチンコ店やその周りの業界で働いた事が無いのでバックステージを見てみたいと前々から思っていた







人数は限定…

常連さんや所縁のある方達を優先してもらいたい

とは思ったがやっぱり行きたい




迷ったが
その旨を伝え応募した







そして6月21日朝
ワイフと2人、車を走らせていた
※力無い軽自動車


高速に乗れば1時間もかからない
お店に近づき大通りから左折し細い通りに入れば懐かしい雰囲気の商店街


近くの駐車場を探すため
通過した時に少し見たお店の佇まい
なんだか少し鳥肌が立った





車を止めて
少し緊張しつつ歩いて金龍さんへ



















緊張をほぐしてくれたのは
お店の前を掃除していたお母さんだった






















「息子は中にいますよ。呼んできましょうか?」


散歩してくるのでと遠慮させてもらった

会は14時から
まだ4時間も前だ、早すぎる







それから少し
京急蒲田駅付近を散歩
商店や他のパチンコ屋さんなんかを覗いてみた



小一時間余裕があったので
いつも通り初見のパチンコ屋さんで少し遊ぼうかとワイフと話していたが、この日はなんとなく2人とも気乗りせずフラフラ




まぁでも、あっという間に13時
金龍さんにお気遣いいただき少し早めに入店させてもらった






21年前
自分が初めてパチンコ屋に出入りするようになった頃にまだ少し残っていたかなぁ…
というようなお店の雰囲気


最初に感じた事は
もっと早く知っていればなぁ
という後悔










けど、やる事は一つ
たくさん良い思い出を作る
それだけだ






















































しばらく店内を徘徊させてもらっているうちに
ポツポツと人も集まり14時


20人くらいの参加者と
お店の方で1度カウンター前で集まり
会の始まり




会ったことのない人達ばかりだが
みんなパチンコ、パチスロ、パチンコ屋が好きなんだと思えば緊張もそれ程しなかった





そこからはドラフト形式で
希望機種選択 
 

機種が数人重なればトランプやその他
オーナーさんが考えた方法で抽選





意外と機種が重ならず
抽選出来ずにオーナーさん寂しそうに見えたのは俺だけかなぁ?



大人気だったパチンコ南国の抽選には
痺れましたけどね!











"1台1000円"


この言葉だけでも充分過ぎる程に感じられる
金龍さんのご好意





世の中、金だけじゃない
そう思えて嬉しかった





以前に金龍さんからネットオークションで
チューリップ台スカイボートを購入された方が提案し、当日お店に持ってきて設置





そんな粋な計らいもあった









  


愛に溢れる場所だった












盛り上がりを見せた会は進み
実機の即売会の後は
お店の備品や販促品などの譲渡会





皆さん思い思いのモノをお願いされていました


ドル箱
メダル、球
18未満…や◯◯団お断りの札
お店のスピーカー
データ機、代表ランプ
はたまた店員さんの制服まで




欲しい物をみんなで外したり拾ったりしてる時
ふとオーナーさんの顔を見たら
嬉しそうで悲しそうで
なんとも言えない表情をされていた

その気持ちは自分には計り知れない






普通ならただただ寂しいはずの閉業という事実を
こんなに楽しい会にしてもらえた事
そしてそこに参加させていただけた事
本当に感謝します








(夕方の金龍)







催しも終盤
行き先の決まった遊技台達を取りはずす作業が始まる



慣れた人、慣れない人
いろんな人がいる中
みんな思い思いに動いていた





汗をかきながら
設置されている台を外していくオーナーさん
仕事する男の顔
少しの寂しさがそこには見えた気がした


それでも一生懸命に見えるその姿
気持ちの入った最後のひと仕事
自分の目にはそのように映りました
一生忘れません





自分も生まれて初めてお店に設置されている台を外させてもらったり
良い思い出を作らせてもらった





ただこの日
どの台を持っても軽く感じたのは
テンションの問題だったっていうのは
あとからちゃんと理解した
※家帰って持ったらやっぱ重かった
















この後は順次
お店前に車を着けて
譲ってもらった品々を積み込んだ







人がだんだん減っていく
なんだか寂しかった













そしていよいよ
自分たちの積み込みも終わり別れの時













金龍さんの皆さんや
まだ残っていた参加者の皆さんに
温かく送り出してもらった




最後まで可愛く手を振って
笑顔で送り出してくれたお母さんの姿が
すごく印象的だった










お店から離れて行く時
少し涙が出た









短い時間だったけど
本当に楽しかったし
一生に一度しかないような出来事







良い思い出を作らせてもらった
ここに来ることが出来て本当に良かった









寂しいけど
振り切って前向いてアクセルを踏んだ
※力の無い軽自動車














さようなら金龍
ありがとう金龍






そんな思いで
車を走らせた














まぁ…



















この後、忘れ物取りに戻るんだけどね(キリッ)












冗談はさておき




金龍の皆様
参加者の皆様

閉業という寂しさ残る中
このような素敵な時間を過ごさせていただき
本当にありがとうございました

またいつかどこかで会えたら
その時はまたよろしくお願いします

思い出と新しい家族たち
大切にさせていただきます

参加させてもらって良かったと
心から思っています

ありがとうございました





(左オーナーさんと金龍カウンターにて)









そして、ぷちゃらさん

あの記事を読むことが出来て
金龍さんを知ることが出来て
嬉しく思います
ありがとうございました




出会わせてくれた
ぷちゃらさんのブログ記事









カタチある物は
いつか必ず無になる

それはわかってる
けど、抗いたくなる事もある

例え不可能だとわかっていても
望んでしまう事もある










なんだか思ったよりも
長くなってしまいました

ここまで読んでいただき
ありがとうございました








最後に…












パチンコ、パチスロが好きな皆さん 


アナタは今どんなお店に通っていますか?


賑やかなお店や静かそうなお店


駅前の大きなお店や街外れの小さなお店


有名なお店や派手なお店


好みのお店は人それぞれだと思います


けどもしも


もしも


アナタがいつも素通りしてしまうパチンコ屋


見た目が古くさいから


最新機種が無いから


有名な人が来店しないから


お客さんが少ないから


周りのみんなが行かないから


アナタがもしも


そんな理由で入らない


入ったことが無いパチンコ屋さんがあるのなら


是非一度


一度だけドアを開けてみてはどうでしょうか?


パチンコ屋も


人と同じ


見た目が全てでは無いですよ


一度入って


入って感じてみてはどうでしょうか


全てはそこから


始まるかもしれないのだから…















良いパチ屋って
なんだろか…















なんてね