幸せの定義
愚かな代弁者よ
繰り返し起こる出来事に
己の自我を押し通し
自ら破壊者への道を進む
忘れてしまったのだろうか
引き裂かれた気持ち
餓えへの足音
泥の涙
死の恐怖
想像力の欠落が
血の契約を燃やす
闘いつづける者たちに
傷つき倒れえても
決して悲しみの斧を降ろしてはならぬ
希望という剣をかざすために
愚かな者たちに
例え勇者が剣を降ろしても
あざけることは許さぬ
救いを求めるならば
万里に向いし人となす
来たりし時に、動かざるもの
神に向かいし者たちよ
犠牲の上に、なりたちし悲しき箱
未来に向かいし、かなしき箱
欲深きものよ
血の契約が、静寂へと変わる。
陶酔に身を委ねるものたちよ
勇者の血を求めるものよ
灼熱の大地を見ろ
与えられしものたちに歓喜はない
轟く鼓動が、真実を照らす。
回る世界
見果てぬ夢
少女の涙が
東西の壁を壊す。
永遠を信じたものだけに
希望を与えん。
ターンテーブルを回しながら
軽くステップすると
揺れる世界に身を委ねる
心の隙間を埋めるのに
心無い笑顔が、必要だ
おなかを押さえて、倒れこむ彼女の顔は
悲痛な笑みだった。
遠い記憶が蘇り、
ひたすら路地を歩く彼女の右手に
寂れた指輪が、
月明かりに、微かに照らされる