楽しくない記事です。まとまらないままに書き散らしています。
あまりにも、辛く悲しい事故が起きてしまいましたね。
私はもう若者でもないし混雑を覚悟してまで賑やかな話題のスポットにいくような元気はないです....と言いたいところですが、この沼にハマって"若さ"を取り戻し....。
もし、明日渋谷にBWが緊急来日しているらしいから行こうよと言われたら、行ってしまうかもしれません。
いや、きっと行きます。むしろ....
必ずや行ってしまうと思います。
そして私だけでなく年頃の娘も息子も、お友達と楽しいイベント大好きな子達です。
「ねぇママ!明日の夜、友達とハロウィンイベントいく事になったよ。ああ〜楽しみ!ねぇねぇ、ママ、衣装用意してよー。一緒に選ぶの手伝って!何がいいかなぁ。一応テーマはあるんだけどね?」
きっと娘は私にそう可愛く強請るでしょう。そして私はきっとこう答えるんです。
「ええ〜、面倒くさいなぁ。そういう事はもう少し早く言ってよ。う〜ん....今ならドン◯まだ開いてるね。じゃあ車出すからほら、早く乗って!まったくも〜。え?やっぱりナース服?!ママがお化粧してあげるよ!」
....梨泰院の悲劇が起きたあの夜の前日。
きっと、きっと亡くなった155人の若者たちの家庭ではそんな当たり前の会話がなされただろうなって、思います。そして誰一人それが最期の会話になるなんて考えもしなかったでしょう。
私は高校に進学してから約10年。特に社会人になってからは毎朝。おそらく歴史に残るくらいの都内最悪な超満員電車に揺られ都心に通学通勤していました。
一本でも、この急行電車を逃してはならない、そのためならなんでもやる。そんな気迫に溢れたホームが、日常でした。
社会人が遅刻するなんてあってはならない事です。しかし連日の激務で疲れていた私は空いた電車にのるために早起きしたり、始発駅まで下るような余裕はありませんでした。
【突然駆け出す人々。駅員に押し込まれる背中】
毎朝の恒例行事は、急行出発前の駅ダッシュです。急行と各停では渋谷到着時間で30分もズレる事が当たり前です。身綺麗にしたサラリーマンたちが一斉に走り出す、それが合図です。
車両には"乗り切れない"のが当たり前なので、自分でも身体ごと無理矢理押し込んで、さらに駅員さんに押してもらい、それでも入りきらず車外にスーツの端を挟んだまま、出発します。
これが毎朝の当たり前の光景でした。
【人混みの中に、入り込みたい】
みそは、人間の塊に押されて気を失いそうになった事が何回もあります。
知っていますか?
ラッシュ時ではなくそれなりに空いている車内では、人は人に囲まれるよりも壁際にいる事を好みますよね。何も、知らない人とわざわざ接触したい人はいませんから。
しかし車内の混雑が一定レベルを超えると、人は壁際・パイプ側に追いやられる事を避けるようになるんです。つまり、出来るだけ人の中に埋もれようとするんです。
すると何が起こるか。
ボーっとしていると知らぬうちに壁際や座席正面、またはパイプ側に追いやられるんです。そうなってしまうととてもボーっとなんてしていられません。座席正面の場合は、必死に人並みに押され負けないよう窓に手をついて耐え続けます。壁際の人は顔面をコレでもかとガラスに押し付けて我慢です。
最悪なのがパイプ際です。パイプが胸部を容赦なく圧迫してくるのです。あまりの苦しさに声をあげそうになりますが、決して押している人は押そうと思っている訳ではなく、押されたので致し方なく押しているだけなのです。
それがわかるので、皆声をあげる事なく必死に我慢します。だから皆、人混みの真ん中に入り込むように入り込むように動くのです。
.....
さらに鉄道会社はなんとか乗車率を下げようとダイヤをギリギリまで密にしているので、たまに恐ろしいアナウンスが入ります。
前の電車が詰まっていますので一時停車いたします。乗客の皆様にはご迷惑をおかけいたします....🎤
そんな時私は、圧死する心配よりも(そんな事あるはずがない!と思っていましたから)酸欠になる心配の方が勝り、知らないおじさんのスーツにぴったりと頬を寄せながら、気が遠くなる思いがしたものです。
それが、私の毎朝で、私の日常でした。"異常"が"日常"なので、耐えるしかない。みんな耐えている。会社に着くまでが一番の仕事だそう考えるしかありませんでした。
今は朝活の流行や、フレックス勤務、在宅オンライン勤務が普通になり、そのような環境は大分改善したと思います。しかし、今回の事故でまさに生死を争うような事だったんだ、と改めて過去を振り返って感じたのです。
他人事ではない。全く、他人事ではない。我々誰一人。
【じゃあどうすればいいの?梨泰院と同じ状況に追いやられてしまったら....】
すみません、続きます。