シリウス | takeブログ

シリウス



「客席からステージを見てみたい」


僕が今の仕事について、実際に現場をこなすようになり、今となっては本当に多くの事を勉強させて頂いています。
アーティストとの向き合い、楽曲との向き合い、制作との向き合い、自分との向き合い。

気持ちよく仕事をしていただけるように、近くにに、邪魔にならないように遠くに。本人が表現したい曲を形に出来るように、ファンの皆さんに届くように。
応援してださる皆さんの期待を裏切らないように熱く、少しでも沢山の方に喜んで頂けるように、大きく新しい取り組みを。

思い返せば会長、社長、そして関谷さんが身を粉にして取り組んでいましたが、当時、僕ははそこまで考えることはできていなかったんですね。
僕は道を間違えないこと、美味しいごはん屋さんを探すこと、後は...洗濯をしたり、ジムを探したり、それくらいのことしか。

深夜までレコーディングをしたり、リハーサルをしたり、ビザをとったり、車で寝たり、PVの撮影に向かう夜中の高速でオバケを見たけれど気にするから黙っていたり。


「初めて日本に来た時のこと覚えていますか?」


ある韓国グッズショップの2階にあるミニステージに二人はいて、大学生だった僕は激しい二日酔いで寝坊し何もできず、打ち上げのカムジャタンを食べながら、こいつは何をしに来たんだろうという状態。
熱海のファンミーティングで司会は音響のトラブルに上手く対応できずに迷惑をかける始末でしたね。


「ラーメンだけは」


関谷さんがキムチチゲとテンジャンチゲの作り方を教えてくれ、新大久保で売っている激辛の青唐辛子と、ビビン麺とお惣菜のパンチャンを買って、常備するという仕事。
話に出たこともありましたが、辛ラーメンだけはどんな鍋で作っても美味しく作れるのは昔からでした。


「とにかく」


日本語も上手なままで、ドS。歌っているとヒヤヒヤさせられるところも、変わらず。
ただ、歌声は止まっていた時が動き出したような、懐かしくもあり、新しい時を感じさせてくれました。とにかく。

3月11日のあの時、僕たちの最後の仕事は大変な局面を迎えました。そして、別れ、時は止まり、3年の時を経て初めて客席から見た姿は、なぜかあの時のままの様に感じられました。
途切れてしまったと思っていたものが、繋がっていたようで。

今日も心配した、シリウスの入り。
ありがとう、シリウス。

ラストラブ、いい歌。