京都銭湯巡り〜You & Me OK?〜湯浴み桶 -7ページ目

京都銭湯巡り〜You & Me OK?〜湯浴み桶

京都市内に現存する庶民の味方「町のお風呂屋さん」を巡って紹介します。ぜひ温まって下さい。

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念願の松葉湯に初見参です

以前から気になっていた銭湯なのですが、
土日祝日しか銭湯巡りをしない私にとって
日曜日休業はタイミングが合わなかった。

自宅の風呂改装中につき平日のこの日に
クルマに乗って駆けつけました。
駐車場完備というのも魅力の一つですが、
なによりこの松葉湯の特長は…

「インコがいる銭湯」

しかも鳥籠にいる一羽二羽ではないのです。浴室にインコ部屋があり、多数のインコを湯船に浸かりながら鑑賞できるらしい…
それだけではありません。大きなもいるといいますから、これは楽しみです!


歴史のある銭湯と聞いていましたが、
意外にもハイカラな外観です。

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まつば…と書かれています。

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山科には以前に訪れた遊湯という銭湯がありましたが、そこは錦鯉が泳いでいました。今回はインコ&亀です。まるで遊園地に来たようなワクワク感に胸躍らせながら暖簾をくぐります。


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フロントにさっそく立派なインコを発見…
これは序章に過ぎません。

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脱衣ロッカーは白と紫の市松模様。

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脱衣所にもまつば

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その下にはミッキーマウスの時計をはじめとしたディズニーキャラクターの面々…

否が応でも浴室への期待感が高まります。
そしてその期待感を裏切らない、というか期待以上の驚きを与えてくれます。



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浴室に入ると噴水が出迎えてくれます。
ファンタジーでまさしく遊園地気分です。

そして何より目を見張るのが、
奥壁に設えられたタイル絵です!

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写真では伝わりにくいですが、一見の価値あり。ぜひ現地で実物をご覧ください。


壁には作り物ではありますが、緑の蔦が垂れ下がっているのも癒されます。

浴槽も勿論充実しています。

薬湯、ジェット風呂、電気、
サウナ露天風呂まであります。
欠けているものは何もありませんね。

しかも湯温が熱めなこともいいですねぇ〜

シャワーブースも完備してます。

サウナは広くてゆっくり入れます。


そして、サウナの向かいにあるのが…
お目当のインコ部屋です!

写真は撮れませんでしたので他から無断転載させていただきます(^^;;

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浴槽に浸かりながらインコを眺めることができるんです。のぼせることさえ厭わないなら鳥好きでなくとも堪らんシチュエーションですね。

さて、何羽いるのでしょうか?

ペットショップにいってもここまでおらんでしょう。数えてはみましたが、奴らはジッとしてないので途中で諦めました。


その奥には露天風呂が用意されてます。

説明書きによると地下105mから汲み上げられた天然水を使用しているそうです。
自然によって濾過され、何十年・何百年もかけて生成されたミネラル分豊富な天然水に浸かると、心なしか肌がツヤツヤになったように感じます。

サウナ側壁面にはTVがありますが水風呂に浸かりながら観ることができます。
しかしながら水温が冷たくて長時間は無理ですね。

洗い場もキレイ、カランの数も問題なし。


一通りの浴槽を堪能した後は、待合室でひやしあめをいただきながらフロントの奥さんと暫しの談笑タイム。

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壁にはレトロな掛け時計、しかも24時間型…

ルノワール?っぽい絵もオシャレです。

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随分古めかしい料金表が額装されてました。

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大   人 14歳以上 四銭五厘
小   人 13歳以下 二銭五厘
乳飲児  2歳以下 二銭

「えらい古い料金表ですやん?」
「これね、大正時代の後半のもんです」
「そら値打ちモンですなぁ」
「もっと古い料金表もあるけど傷んでて」
「いつから営業されてますのん?」
「明治時代半ば、120年ほどやってます」
「インコは何羽位いてますのん?」
「さぁ…40〜50羽位いてますかねぇ」
「タイル絵も素晴らしいですね」
「あれは改装時に焼いてもらいましてん」
「どこの風景です?」
「15年前主人とスイスに旅行した写真です」
「へぇ〜、仲がよろしゅうて結構ですやん」
「仲がええて、そんなことありません…」
と、恥ずかしそうに答えていただいた、とても可愛い奥さんでした。




松の双葉はあやかりものよ
枯れて落ちても二人連れ…

タイル絵よりもインコよりも
ホッコリさせて頂いたのは
屋号の松葉湯そのままの
仲の良い素敵なご夫婦でした


なんとなく幸せな気持ちになって
松葉湯さんを後にしたのですが…


「しもたっ!みるのん忘れたっ!」


いずれまた亀を見に寄せていただきます。

亀は長生きの象徴。いつまでも松葉のように青々と瑞々しい仲の良いご長寿夫婦でいてくださいね。







【松葉湯】
京都市上京区西東町356