夜の街は冷酷だ。
知らないことは教えてくれない。
取り残されたらそれまで。
振り向いて手を差し伸べてなどくれない。
倒れるのは自分が弱いから。
起き上がるのは自分のチカラ。
夜の街は幻だ。
何だか分からないモノに包まれて
ひとときでも強くなれた気にさせられる。
所詮、三原色で彩られただけの嘘なのに
それらがまるで自分だけを照らしているかのよう。
夜の街は壊し屋だ。
築き上げたモノを瞬時に破壊する。
微塵となった欲望は誰かの餌となり
やがて次の破壊を生みだす素となる。
ゆっくり、じっくり、なんて概念はない。
ただひたすらに駆け抜けるだけの儚い世界。
街も人もどんどん変わっていく。
変わらない自分が、もどかしくもあり愛おしくもある。
