ランディ・ローズの死から
5年後にあたる1987年は
メモリアルな年だった。
ランディのライブ演奏を収録した
『トリビュート/
ランディ・ローズに捧ぐ』
がリリースされ、伝説と化し
つつあったランディに再び
スポットライトがあてられる
ことになった。
このライブ盤がリリースされる
に至るまで5年の歳月がかかった
のにはオジーの精神的な問題が
あった。
ランディを失ったショックから
音源を聴くことさえ出来なかった
というオジーに働きかけたのが
ランディの母ドロレスだったと
いう。
このアルバムは当時ランディの
ライブを記録した唯一の音源と
され、初来日公演を目前にして
他界したランディのライブが
聴けるということで特に日本の
ファンにとっては特別な意味を
持つアルバムとなった。
トリビュートのライブを初めて
聴いた時の衝撃は今でも鮮明に
覚えている。
ランディは1人で2~3パートを
弾きこなしてギタリストが数人
いる様なサウンドを出していた。
(ギターオーケストレーションと
呼ばれるランディ独特の手法)
ヴァン・ヘイレンの1stと
並んでオジーのソロ1stは
ロックギターの新たな
スタイルを確立したと評価
されている。
ランディが無くなる頃には
ロックシーンにおける最重要
ギタリストの評価も得ており、
ランディが亡くなった時は最も
死んではいけないギタリストが
死んだといわれた。
2004年『ギター・センター』
加盟式典にてドロレス(中央)
両脇にオジー夫妻、ルディや
ザックの他、後ろに
イングヴェイやヌーノの姿も
20代前半にして神がかり的と
いわれたランディのギターは
母親ドロレスの存在なくしては
生まれなかったといえる。
自ら経営する音楽学校
ミューソニアでランディの
才能を見出し育てたのも
彼女であった。
1993年にはUCLAとCSUNの
両校にクラシック・ギターの
学部を設立してランディに続く
若手ギタリストの育成にも
尽力された。
ランディと母ドロレスは
音楽を通して固い絆で結ばれた
親子だったのだと感じる。
そして、その母親も昨年の
11月11日 95歳で天に召された。
彼女はフルート奏者でもあった。
今頃は天国でランディと親子で
大好きな音楽を奏でているのかも
しれない…
在りし日のローズ親子
2007年3月19日に出版された
『オフ・ザ・レイルズ』は
クワイエット・ライオット~
オジー・バンドでランディと
活動を共にしたベーシスト、
ルディ・サーゾの著書で、
ランディを最も近くで見ていた
友人の視点で書かれた笑いあり
涙ありのドキュメンタリーに
なっている。
1982年3月19日の
小型飛行機墜落事故発生時の
ランディの死について初めて
明かされた内容も含まれていて
ファンには読んでいて辛い部分
もあるが、
当時のロックビジネスの裏側まで
描いた非常に読み応えのある貴重
な記録となる一冊である。
2015年のランディ・ローズ追悼盤
『アルティメット・トリビュート』
ランディゆかりのミュージシャン
が多数参加したカバーアルバム。
CDとセットのDVDには参加者の
インタビューが収録され、
(ルディ・サーゾ、ジョージ・リンチ
ダグ・アルドリッヂなど…)
他にランディの母が経営する
音楽学校ミューソニアの様子を
兄が案内するなど…
ランディの思い出を語る興味深い
内容となっている。
『グッバイ・トゥ・ロマンス』
2010年Ver
Ozzy Osbourne-Randy Rhoads .Goodbye to Romance 2010 Version. - YouTube
『ランディ・ローズ・ソロ集』
トリビュート音源編集版
Randy Rhoads solos - YouTube
『DEE』ランディ・ローズが
母親に捧げた曲【カバー】
Randy Rhoads - DEE - played on the Classical Guitar - YouTube