留学生が手織体験にやって来た
「手織体験をしたいのですが、出来ますか?」二人の女性が体験の申し込みです。「ありがとうございます。今は大丈夫ですよ」と、言うわけで早速手織体験の準備をしました。お好きな色糸を選んでから織機に座ると手織体験が始まります。スタッフから織物が出来る原理と織機の操作法を学びながら手織が進んでいきます。「お国はどちらですか」と尋ねると「私は台湾から来ました」「私はフランスです」と答えていただきました。お二人とも日本語も正確で私は助かりました。外の芝生広場と竹島の絶景を眺めながら会話も手織も進みまました。お二人は名古屋大学の留学生で今日は竹島に来たそうです。「私の国では観光をしながら織物体験が出来るところは知りません、今日は初めての手織体験です」なぜ、蒲郡の観光地の中心地でコットンの織物体験を始めたか、その事情から話が始まりました。「日本では西暦799年に崑崙人と名乗る青年が綿の種を持って三河の海岸に漂着した事が日本のコットンの文化の始まりです」手織の作業を進めながら織物の話が進みますインド、東南アジアから貴方のお国の台湾、琉球国、そして日本へと文化は伝わって来て、蒲郡もコットン製品の生産地として栄えたのです。などなど会話が進み、手織も進み、作品のコースターが出来上がってきました。フランス国からは江戸時代にゴブラン織りの織物が伝わり、京都の祇園祭の屋台に飾られているタペストリーも伝わっています。その後、明治時代にフランス人のジャガールと言う人が発明したジャガード織りで、蒲郡市は京都、桐生、と同じように装飾織物生産地として栄えたのです。会話が進むうちに手織も進みコースターが完成しました。おめでとうございます!”手織文化は世界共通です”この体験を通じて、お二人の国との文化の共有ができて、世界の平和につながれば私は幸せです。