7月26日
去年父が亡くなった日。
母と二人でお墓に行った。
ビール
角瓶
水
炭酸水
お寿司
串団子
父の好きなものばかり!
少し遅いけど父の日を兼ねて、
お花はヒマワリをメインにしたアレンジメントにした。
菊、とか、百合、とか
豪快だった父には似合わない。
駐車場から少し離れた墓地まで、歩行器でチャレンジした母。
お父さんが見てたら『シャキシャキ歩け!』って怒るね、って
一歩一歩、丁寧に足を置いて、時には置き直して。
うん。悪化のスピードは明らかに落ちていると思う。
家の小さい仏壇の前には、親戚やご近所の方から
たくさんの贈り物が集まった。
お菓子、お花、果物、お線香、ビール。
お返ししといてね、と、母。
もちろんそのつもりだけれど…
うん、まあ、この生活に慣れてくれて何よりだ。
7月27日
焼肉きんぐに集まった。
コロナが始まったばかりのころ、父が行きたがっていて、
落ち着いたらね、って言ってたのに行けなかった。
大勢で食べる焼肉は美味しいね、と母が言う。
本当にね。
お父さんにも食べさせたかったね、とは誰も言わなかったのは、
飲食店では常に悪いところ探しをする父が
きっと言うはずの文句をそれぞれに頭に浮かべたからだろう。
たぶん、あのかわいい働き者の配膳ロボットにも
何かしらのクレームを言いながら過ごしたはず。ふふっ。
連れて行った父の写真は、最後にご機嫌がよかった大ちゃんとのもの。
お父さん、どうだった?
