麻生太郎の敗因。 | todo08の雑記帳

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…多分かなりリニューアルするはずw

色んなところで今回の自民党の敗因が伝えられている。
「なるほど」と思うものもあれば「んなアホな!」(マスゴミ系はこれねw)ってものまである。

個人的に色々な所に触れて、しかもかなり正確だなと思ったのがコレ。

日曜スペシャル 自民党惨敗

全文はリンク先でご覧頂きたい。その際、是非ともコメ欄も一緒に見ることをお薦めする(そのために記事をコピーしなかったのだが)。

で、これは完全に私個人の意見であり、参考程度の意見だが書いておきたいことがある。
上のリンク先の「4」の部分と被る話ではあるのだが…

「麻生内閣は、実は今の国民にはあまりにも程度の高い政権ではなかったか?」

麻生内閣の実績はマスゴミでは殆ど触れられなかった(この後で話すが、触れようにも内容が分からなかった可能性もある)が、実際にはとんでもない量の仕事をこなしていたことはご存知の方も多いだろう。

短期的には定額給付金で消費の底上げを図り、また中小企業の資金繰り対策として資金融資をしたりして(ここに一番予算を突っ込んでいたはず)まずこの不況への打開策を打ち出した。
中期的にはこれから成長を見込める産業(環境産業など)への集中的な資金投下など国家としての成長戦略をしっかと描きそれを形にしてきた。
長期的にも「自由と繁栄の弧」や「ユーラシア・クロスロード」など時間は掛かるが新たな世界構築への絵も示しつつ、それに向けての具体的な行動(パレスチナ支援など)もしてきた。
又、IMFへの1000億ドル支援や、北方領土を「日本固有の土地」と明記したり、韓国に「これ以上の賠償はさせない」と約束させたなど、実績を上げていれば枚挙に暇が無い。
(詳しい実績は麻生太郎の実績を参照)

…しかし、こういった素晴らしい仕事振りも国民から見れば「生活どうにかしろ!」の声の前には無力だった。
上に挙げてきた仕事で直接生活に結びつくのは定額給付金ぐらいかもしれない。
だが、本来列挙した仕事は直接には結びつかなくても今後の我が国を考えた場合、しなければならないことばかりである。ところが、国民はマスゴミが作った(と言ってもいいだろう)「不況」や「政府の怠慢」を真に受けてちょっとしたことでも不手際があれば「政府のせいだ!」「政府で何とかしろ!」という自分たちが果たすべき義務の前に権利を主張するようになってしまった。
無論これまでの自民党政権が完璧だったなどと言うつもりは無い。しかし、現在普通に生活し、衣食住も事足りる暮らしを送れている事は間違いなく自民党政権の賜物と言っていいだろう(普通の生活が出来ない国の方が圧倒的に多い)。
それを「当たり前だ」と勘違いしてちょっと不満があれば自己責任で済むところを「どうにかしろ!」と政府の責任になすりつけてしまう国民が多くなってしまったことが実は今回の敗因の一つではないのかと思う。
民主党はその「国民の不満」を上手く掬い上げて、「子供手当て配ります!」「高速無料化します!」など甘言で釣り上げた結果大勝してしまったことを考えると少なくとも戦略は誤ってなかったと言える(認めたくは無いが)。

選挙中に麻生首相が「日本を守る!」という言葉でこの選挙戦を戦ったが、最早国民の多くはそういった言葉よりも「お金配ります!」「政権交代!」という分かりやすい言葉の方が受け入れられやすい環境になってしまったのだろう。つまり、麻生さんが信じていた「日本人の底力」とやらはもうかなり消滅していたと見た方がいいのかもしれない。見立てが甘かったと言えばそれまでだが…

国民にとって成果が見えづらかった(本当は違うが)麻生内閣はやはり今の国民にとっては程度が高すぎたのかもしれない。そして、とうとう国民の程度に見合った(と言うにはあまりにも低いことは否めないが)民主党政権が出来てしまった。その責任は結局国民で取るしかない。ここ数日の動きを見る限り前途は真暗なのだが…