たかたろうのブログ

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定年前に会社を辞めて「最初で最後の長い春休み」をカブで旅するオヤジの記録。
日本橋から東海道五十三次をたどって京都三条大橋まで。
その後は姫路、尾道を通って四国へ。
その旅を楽しんだ後は、カブに乗ってポロポロと不定期に楽しんだ旅の記録。

定年まで残り2年余りというタイミングで、サラリーマン生活を蹴飛ばして始めた介護タクシーの個人事業


なんとかかんとか、まる2年を迎えることが出来た


これまでの孤軍奮闘、顔面蒼白の日々(笑)を振り返り、応援して頂いた皆さまに経過のご報告を……



開業資金として見込んでいた退職金が、全額「確定拠出年金」として満60歳になるまで「1円」も手に入らないことが、退職日の退職手続きの中で判明


えー、ウソでしょ~😱


退職金の半分は確定拠出年金になったのは知っていたが、残りの半分は退職一時金として残っていた


その退職一時金を、今後5年掛けて確定拠出年金に移行していくというアナウンスはあったが、退職する時は確定拠出年金に一括移管されてしまうとは知らなかった…


目の前が真っ暗に、頭が真っ白になったのが、ついこの間のことのような気がする


でも今さらもう後には退けない


そして晴れて?無職になり、失業保険をもらいながら、慌てて日本政策金融公庫に開業資金の相談して、融資を申込み、審査がおりてホッとした


「60歳になったら確定拠出年金がこれだけ入る」と裏付け資料を出したので、貸す方もリスク無いよね


資金調達と並行して、国土交通省にする介護タクシーの許認可の申請を行政書士に依頼して、タクシー用のクルマ(中古車)をグーネットで探し、愛知県までカブに乗って見に行くなど、着々と準備を進めた


広告・告知活動は、レンタルサーバーを借りてホームページを自作し、チラシ原稿をパワポで作りプリントパックで印刷、かなりのお金をかけて業者にポスティングもしてもらった


そしてチラシを見て電話してきたお客さんを初めて乗せたのが、2年前の2021年の12月6日❗


お客さんはご近所さんでした


こうやって何とか介護タクシーの個人事業をスタート出来た


開業したはいいものの自分の思い通りにはお客さんは増えず、スケジュール表はスカスカ、空白が目立つ


当然ながら売上げは低迷…


売上を上げる=予約の電話が掛かってくる、ためにはもっと認知度を上げるしかない


手っ取り早く、近所の介護施設やクリニック、薬局に、チラシとネームカードを粗品を添えて配る


チラシのポスティングは効果的だがとにかくコストが高く、費用対効果が悪い


そこで、ホームページの他にネットの検索にヒットしやすい「ランディングページ(LP)」を作成できるサイトと契約(5年縛り)した


LPには、Google検索の上位に出てくるように検索に使いそうなキーワードを盛り込み、週イチで新しいページを追加する


コンスタントにメンテ(ページの改変・追加)しているサイトをGoogleは優先して、検索の上位に表示するんだとか


また、試しにGoogle自体にも広告を出してみた


これはお客さんからの問い合わせよりGoogleパートナーからの売り込み電話ばかりかかってくる


Googleパートナーからの電話も「Googleページからの電話アクション」にカウントされ、広告費用が上がる馬鹿らしさ…


本当に鬱陶しく詐欺みたいな仕掛けで、「カネどぶ」なので一年近くで打ち切った


一方紙媒体としては、品川区と大田区で区役所の介護保険担当部署で、要支援・要介護に認定された方に配る「冊子」に広告を掲載した


JR西大井駅からJR大森駅までコミュニティバスが走りだし、その時刻表の紙媒体に広告載せませんか?との売り込み電話が入る


サンケイ新聞に折り込みで配布する他、近隣商店に配布するそうで、一番小さいコマでひと口乗った


経費ばかり増えるが、先行投資として背に腹はかえられない


ニワトリが先か卵が先か…


そうこうするうちに、公庫からの借入金の元本返済も始まり、「入り」は増えないのに「出」が増えて焦る


通帳の残高がみるみる減っていき、生まれて初めてお金の不安、家計破綻の「恐怖」を感じる😱


どう計算しても、どう考えても資金ショートすることが確実になり愕然とする


そんな時、昔マイカーローンを借りた信用金庫から「フリーローン」の案内DMが届く


お金に困っているの、何でわかったの?(笑)


渡りに船で早速申し込み、審査もスンナリ通り借してもらえた


ふ~、😓


しかし、それでも足りなくなり、借用書を作って親兄弟からも💰️を借りた😰


う~ん、苦しい


こんなことなら公庫からもっと多めに借りておけば良かったと後悔する


でもその時は確実に借りることを優先し、ギリギリに絞った金額で申請した


ま、どんぶり勘定で見通し・見積りが甘すぎたってことです…😓


何とか「入り」を増やそうと頑張っているのに、ウクライナ戦争や円安のお陰で諸物価高騰と共にガソリン代も2割以上値上がりし、すごいアゲンスト


そこで他のタクシー会社に倣って「これではやっていけない」という理由で、2023年1月に運輸局に運賃改定(値上げ)の申請したら、3月下旬に認められた


家計破綻、一家離散?の恐怖に震えつつも、2年目に入るとお客さんも少しずつ増えてきた


特に春からは、毎朝夕の障害児の登下校の送迎を請け負ったので、予約ゼロの日はぼ無くなり売上げの安定に大いに寄与してくれた


4月からの運賃改定と、運用の変更(介護タクシーならではの「基本介助料」を安くするかわりに必ず請求する)も、売上げアップに効果があった


違う側面で、ニュースでもよく取り上げられているように、コロナ以降一般のタクシーの台数が減っていて、これが追い風になっている節もある


高齢者が病院に通うのに、今までは普通のタクシーを予約していたが、その予約が取れなくなったという話をよく聞く


電話が話中で繋がらないとか、やっと繋がっても「予約はいっぱいです」とか…


中には「アプリで呼んでください」と言われるケースもあるようで、お年寄りには厳しい


それで困って、ネットで調べて電話してこられるケースが増えてきた


そして今年8月、誕生日を迎え還暦(満60歳)になった


やったー❗

これでやっと確定拠出年金が降りる😃✌️


年金だけど「一括」でもらえるように手続きする


そして9月末、実際に入金される

助かった-😭


これでひと息ついた

本当にお金が底をつくギリギリだった💦


早速、親兄弟の借金と信金のローンを完済❗

これで借金は元々の公庫だけ…


1日当たりの売上げもだいぶマシになり、平均すると10,000円くらいになった


生活費をまとめているクレジットカードの引き落としは、何とか賄えるようになった


でも住宅ローンや各種税金、それ以外の出費・引き落としまでは賄えない


これ以上に売上げるには、土日祝に貸切りでも入らないと難しい


う~ん😣


苦渋の選択で、公的年金を基準の65歳を待たずに前倒しで受け取る決断をして、年金事務所で手続きする


月々の年金受取額がだいぶ減るのは仕方ない


年金の総受取額は73歳?を越えると基準の65歳からもらった方が多くなる計算だそう…


ま、自分の予定では75歳で死ぬはずなので、別にいいかな?


年金、貰える内に貰っておく、という考え方もあるよね😁


そして11月に最初の年金9月分、10数万円振り込まれた


おお-☺️


これで「入り」と「出」がかなり均衡した


一括で受け取った確定拠出年金もまだ残っているので、ようやく安心して年を越せる🥹


…というのが、開業2年を経過した現在の生々しい状況です


本当に苦しい日々が続いたが、後悔しているかといえば全く後悔はしていない


「ありがとう」「本当に助かりました」「またお願いしますね」


頂くのはこんな感謝の言葉ばかり☺️


サラリーマン時代に、お客さんから何回「ありがとう」って言われたかな?


サラリーマンと違い、意味の無い仕事や言い訳のための資料作りも無い


今の環境では、お金のストレスは酷かったけど(笑)、仕事のストレスはほとんど無い


サラリーマンは大概年金貰える65歳で退職して、会社を離れると何も出きることがないからプラプラするしかない人が多い


でもこっちは65歳過ぎても健康ならそのまま続けられるし、どこか他の土地に移住しても出来るし


でも75歳で死んじゃう予定なので、65歳からの10年くらいは遊んで暮らしたいけどね😆


というわけで、退職金の誤算でだいぶ予定が狂った部分はあったけど、来年以降も事業は続けられそうです


引き続きのご支援・ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます😉