【春の読書】 隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい少しユニークなアパートを舞台に、住人それぞれの視点から描かれた短編連作。抱える課題や悩みは深刻なものもあるが、全体的には優しさや温かさが感じられる世界。個人的には二つ印象に残った。賢斗と健太郎の未熟な点。茜の「起きてもいないことに対する不安なんて、妄想と同じだよ。……亨は自分で自分をがんじがらめにしてる」という科白。なぜならば、僕は賢斗であり、健太郎であり、亨だからだ。 双葉社双葉社は「週刊大衆」、「漫画アクション」などの定期刊行物、コミック、書籍などを発行している総合出版社です。www.futabasha.co.jp