幼き頃、足下に広がる草花や小さな虫の居る世界が、何とも広大でキラキラとした美しい世界だった。

そして、頭上高くに広がる空の広さと色、雲の形、空飛ぶ鳥や虫達に心惹かれる美しい世界だった。

ふと今の自分の目線を思う。

歳を重ねるにつれて、自分の目線は徐々に足下に広がる世界から遠くなり、空に近づいたはず。

しかし、自分の目線から離れた距離以上に、足下に広がるキラキラした美しき世界は遠くなり、

自分の目線から近づいたはずの距離ほど、空の広がりを感じられないのは何故だろう。

何かを失い、何かを閉じてしまい、何かを避けているのか?

自然に身を委ねてみようか、自然に身を投じてみようか。

キラキラした美しい天と地を感じられる、幼き頃の感覚を少しでも取り戻しに。