ヘッドハンターを使う立場になるというのはとても難しい。

今までは声をかけられるほうだったので


どういう風に声をかけれるとうれしいのか  とか

どういう人に声をかけると確率が高いのか  とか


なんとなくわかる。直接人を引き抜くときも同様だ。

最近直接人を引き抜くことの限界を感じ(つまりは今までの世界観の中で

会社を大きくしていくことには限界があるのではないかと思うにいたった)

様々な手法で新しい人材を獲得する方法もを模索したい。


他社ではブログでとるとかSNSでとるとかいろいろあるらしい。

人はどういう瞬間に新しい世界にいきたいと感じるのだろう。


当社は入社するとほとんど人がやめない会社でどういうときに人が

離れていくのかという経験があまりない。だからわからないことも多い。

インターネット関連企業の・サービス設計者・経営者に一つどうしても必要なのではないか

と思う資質がある。それはネットネイティブでいられるかということだ。

ネットネイティブといっても別にHTMLから始まって、様々な制作ソフトウェア・背後で動いている

テクニカルな事象すべてに対する知見を持つ必要があるということではない。


カンさえあればいいと思う。このサービスは、これぐらいのものと人とお金がかかっていて

とか、このサービスのつぼはこのあたりにあるとかそういうかんどころがさえていれば

それでいいと思う。


逆にネットネイティブなんだけれど、このあたりのかんどころがわかっていない人は

実は結構多い。まあまあ面白いサービスを作ったり、面白い部分に注目したりしている人は

結構多いんだけれどこれを組み合わせて何をしていくのかとか、

どうやって大きくしていくのかとか世の中にどうやって伝えていくのか、

といった難題にぶちあたると、かんどころがさえないとそうした人たちは多くの場合、

どこかの段階で窒息してしまっているようだ。


かんどころを磨く方法がじゃああるのかといわれるとそれはそれで困るのだが、

大切なものの一つに数学的な数字に対するカン、心理学的な人間性を読み解くカン

みたいなものがあるのはある程度事実な気がする。


技術的に面白いじゃんとか、こことここをつなげるとこういうことができるとか

「できる」「おもしろい」だけでは、何のオリジナリティーもないし、世の中に正直

付加価値を提案できているとはいえない。組み合わせと発想をするのは、頭の柔らかい

高校生とか若い人でもできるし、本来彼らの領分にあるはずなのだ。

「できる」「おもしろい」の先に何が見えるのか、「できる」「おもしろい」の根本的な

意味がどこにあるのか、そういうものをとらえるカンをもった人は実はあまり多くない。

これはネット業界がまだまだ敗者復活戦の世界でしかなく、要領のいい人たちが

あまり参戦していないからではないかと思う。



私が経営のパートナー・後継者として考えたいプロデューサーに期待したいのは

まさにこうした部分だと思う。

ミクロ的な視点では、ネットサービスに対するカンみたいなものと

マクロ的には、究極的な目標とか付加価値がどこに向かうのかという部分の

戦略と理念みたいなものを同時に考えられるような人。まあそんな人はどんどん

起業するべきなんだけれどもね。

今週の月曜に全社会議を行って正式にアナウンスメントを行って

昨日正式に席替えをしました。11月中に当社の社内体制はさらに大きく変わります。

物理的に変えるというところから変化を起こしていきます。

面談もいろいろと行ってきました。一日会議とかが10件ぐらいになるとなかなか

自分の時間が持てません。ただ、配置換えで私の場所も全社を見渡せるようになり、

少し離れた場所に座ることになりました。

11月に入って利用者の伸びが一段楽してしまっているようなので、

これをどう立て直しつつ次につなげていくかというところが今月の大きな課題です。


広告メディア部門の売上を上げる、課金コンテンツ事業を大きくしていくというところでは

結構見通しが見えてきました。

会社は大きくなるし収益性はどんどんよくなるのだけれど、プロデューサーとして

個々のサービスが好況かというと、そこまで好況になりきれていない今の会社の状況を

自分の中でどうとらえるべきなのか、全体を見る仕事がどんどん増えてきている一方で

サービスの細部にわたってのクオリティーコントロールと、サービスが大きくなっていけていない

というところがなんだかとても嫌な気分です。


早く現場に次の後継者を作らなければならないようです。


会社は儲かっているし成長しているのに、サービスの停滞感がある

どこの会社にもこういうことはあるものなのでしょうか?それとも目標を高く持ちすぎなのでしょうか?



まあ来週から少し意識を変えて新規サービスの具体的な立上げに結構個人的には

注力していこうかなと思っています。新しいことに取り組んでいると気分が楽です。

そういう意味では私はただの立上げ屋でしかないのかもしれません。

なんとまあすごい勢いな話が続々と。

なんと来年からポータルの売上がすごいことになっていくようです。(うーーんホントかよ?)


でも正直これぐらいの勢いがないといけないんだなあと思います。

そういう意味では社長として今のポジションにしてしまっていいものなのか

責任を全うできているのか、かなり危機感を感じました。

経営者は、サービスを作って自己満足していては負けてしまいます。

組織が崩壊してしまいます。信じてついてきている人を裏切ってしまいます。

もっと成長に対して盲目的に信じて突進していかなければなりません。

それがトップの責任だと思いました。


いろいろな意味でもっと厳しくなろうと思った一瞬でした。

サービスを作って守って利用者とコミュニケーションしていくことは経営とはいえないのです。

自分に足りないものがとてもたくさんあります。

社員に対して、担当者に対しても厳しく、自分に対しても厳しく接することが

結果的に未来を作っていくんです。勝手にそう信じることにしました。


もっと要領のいい経営者になろう。

土曜日は大学のバンド仲間の結婚式の二次会がありました。

場所は目黒BLUES ALLEY JAPANてす。

大学時代の知人を中心に結構人が集まりました。


かっこいいライブハウスなんですが、場所に負けないようにと一週間ぐらい前から

少しだけ練習して、本番の演奏に臨みました。本番当日も朝から練習です。

今回の結婚式では、なんというかケーキカットとあとはわれわれのバンド演奏ぐらいしか

イベントがなかったのでそれはそれであせりました。


↓はまだ入場前の会場の写真です。


式がいよいよ始まりました。


演奏中の光景は、DVD化されるそうです。会場にはでっかいスクリーンがあって

ステージ上がライトアップされるようにもなっていて(まあプロが使う場所なので)

結構かっこよくできました。



音楽っていうのは、やっているときはなんだかプロになりないのにアマチュアバンドの

活動に多くの時間を割いて中途半端にやってしまっているなあとかどこか楽しめなかったり

したものですが、こうして時間がたったあと、またメンバーと一緒に機会を持てるというのは

とてもいい機会なのだなと我ながら思いました。


自分のような業界にいると学生のもしかしたら無駄なのかもしれないこうした時間は

起業とかサービスを作ったりしていくうえで切り落とされてしまったりすることも多いのですが、

自分はやっぱり学生は学生らしい時間のすごし方をするのがいいなあと

いまさらながらよく思います。無駄と思えることをわざとすごすからこそ

人と違うことができるのではないかとすら思えるのです。


だから経営者として一生懸命仕事をしてくれる学生はとても助かりますが

学生の本分を乗り越えて仕事に入り浸ることはしてほしくないなあと思います。

仕事にいり浸るなら学生でしかできないような入り浸り方をしてほしいなあと思うのです。

仕事なんて社会人になれば死ぬほどできるものですし。今しかできないことを学生も

社会人の自分もしていくことをただひたすら続けていくことが人生でありたいですね。



今日は一日システム障害の対応に追われて、なんというか全然休めない週末。

12月の初旬ぐらいに年末年始対応が大変になる少し前ぐらいに

まとめて有給休暇でもとってしまおうかぐらいに勝手に考えています。