蛭子能収さん
絶好調ですね!
この本
ひとりぼっちを笑うな
ってタイトルですが
笑うな
っていうよりも
ひとりでいるのが好きですがなにか問題が?
っていう感じで
ひとりでいることをネガティブな印象でとらえる感覚に対して
いやむしろひとりの方が自由でいいでしょ
って言ってる感じ。
そう
これは蛭子さんの
自由を愛する僕宣言
みたいなものなのだ。
宣言
って声高に叫ぶんじゃなくて
ぼそぼそ繰り返してる
って感じなんだけど。
そもそも
ひとりぼっちの
ぼっち
っていうことばの印象がネガティブ。
もっと単独行動をあらわすいいことばはないのかな。
それにしても
この本には
それをいっちゃあおしまいよ的な
身も蓋もないこともたくさん書かれているけれども
ぼくも共感する部分が多い。
ぼくも
とにかくしがらみってやつが煩わしくて
だからできるだけ誰かと過度につるまないようにしている。
むかしはつるんでたこともあったんだけど
いつのころからかつるまなくても大丈夫になってきた。
大丈夫っていうか
むしろ気楽っていうか。
もともとマイペースなタイプで
なんでも自分のタイミングでやりたい方だったので
他人の視線を気にしさえしなければ
ひとりの方がいろいろとやりやすい
っていうのに気づいたってのがある。
とはいえ
ひとりでは寂しいときもたまにはあるのだが
自分の都合で誰かに付き合ってもらう
ってのも気が引けて
そういう感覚も蛭子さんが書いてることと同じ。
この本を読みながら気になったのは
こんなに自由を第一に考える蛭子さんが
どうして2回も結婚したのかってことなんだけど
そのへんの理由もこの本には書いてあった。
まあ
自己矛盾している感覚もたくさんあるんだけど
よく考えたら人間なんて自己矛盾の塊みたいなもんだからね。
自分では気づかないだけで。
人間はひとりでは生きられない
っていうのはその通りで
助け合って生きていくものなのはわかっているんだけど
助け合うために過剰に自由を制限されるのは
やっぱり嫌だな。
ひとりでいることも
誰かと一緒にいることも
同じくらい好きでいられるような
バランス感覚が必要なんだと思う。
この本を読んでると
蛭子さんはちょっと極端とはいうものの
ぼくも似たような意見の部分も多くて
なんだか楽になったような気もする。
でも
世の中
蛭子さんみたいなひとばっかりだったら
どんな感じになっちゃうんだろうかと想像すると
ちょっと不安になったりもするんだけどね。
--ひとりぼっちを笑うな--
蛭子能収