元旦に放送されていた
NHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像」
の
番組連動スペシャルコンテンツ「ニッポンの家族」
をなんとなくみていたら
なんだか泣けてきた。
このサイトでは
ある家族の70年分の家族写真に
その年のニッポンでのできごとを
あわせて紹介しているんだけど
70年っていうのはすごいね。
まいにちまいにちその場をなんとか凌いで生きている身には
70年の歳月というのは永遠のように重たい。
昭和20年に焼け野原の東京で結婚した1組の男女。
夫は27歳、妻は20歳。
妻が若い。
そしてかわいい。
白黒写真だから昔の感じだけど
ぼくの想像力をもってすれば彼女のかわいらしさはよくわかる。
彼女は70年の間にどういうふうに変わっていくのだろう
と
そういう不純な好奇心を抱きつつ
マウスのスクロールボタンをくるくる回していると
だんだんと伝わってくる歳月の重みに胸が熱くなり
涙で視界がにじんでくる。
夫の日記がまたいい。
結婚した最初の年に
結婚式もハネムーンも無理だからせめてもと撮影した2人の写真。
そこからすべてが始まっている。
たかが写真
されど写真。
1年に1枚の家族写真を撮るということのむずかしさ。
そこをやりきると決意した夫はすごい。
そして
晩年になってから夫は気づくのだが
その家族写真を撮り続けられたのは妻の心配りのおかげ。
こどもたち
こどもたちの伴侶たち
孫たち
孫たちの伴侶たち
と
どんどん家族が増えていくが
その家族のつながりを持続させるための妻の努力には
並々ならぬものがあったに違いない。
次女の夫が従来の家族制度に異議を唱えていたりしても
数年後にはしっかりとその意義を感じ取っていたり。
次女の次女がちょっと派手な感じに成長していったり。
長女の長男はしっかりといいおとなになっていったり。
こどもたちや孫たちも
それぞれの結婚を機に自分たちの家族写真をスタートさせたり。
1年に1度
写真館に集まって家族写真を撮る。
それは簡単なようで実はとてつもなく難しい。
家族への愛が強くないと続かない。
70年の重み。
迫力。
自分のことのようにこの家族の歩みを振り返ってしまうぼくがいる。
気になる方はこちらをどうぞ。
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