電車に初めて乗ってから幾年月、いまだによく知らないことが多い。
詳しいひとに言わせると、そんなの常識、ってことでもよくわからない。
たとえば昨夜の地下鉄御堂筋線の運転一部中止。
ようやく仕事を終えてへとへとになりながら夜のビルを出ようとしたところ、出入りを管理する警備員さんに、御堂筋線は大丈夫ですか、と問われた。
意味がわからないので、何かあったのですか、と問い返すと、事故で止まっているらしいですよ、とのこと。
まじで?!
外へ出ると、確かにこの時間には珍しいほどたくさんのひとびとが御堂筋を北へ南へと歩いている。
さて、こういう場合はどうしたらいいんだっけ?
とりあえずほんとうに止まっているのかどうか確認するために、いつもの駅へ向かってみる。
駅に着くと、どうやら止まっているらしい。
ならば代替輸送か。
で、代替輸送を利用しようと思うとどうすればいいんだっけ?
駅で何か紙をもらうんだっけ?
と思いながらも忙しそうな駅員さんに聞くのもはばかられ、周囲の様子をうかがっていると、代替輸送をしてくれる電鉄会社の改札で定期券をみせたら乗せてもらえますよ、という話がきこえてきたので、それに従うことにする。
いつもの駅の近くには代替輸送の電鉄会社がないので、ひとまず梅田方面に歩き、そこで代替輸送をお願いする電鉄会社の駅に向かう。
改札に立っていた駅員さんに地下鉄の定期券をみせると、確かに紙をもらえたので、それで電車に乗って帰った。
ちなみに途中で別の電鉄会社の電車にも乗り換える必要があったのだが、その際もその紙と定期券をみせて、最後に自宅の最寄り駅で降りるときに梅田でもらった紙を駅員さんに預けておしまい。
まあ、これで合ってるんだかどうだかよくわからないのだが、とにかく家まで帰ることは帰れた。
仕事をしはじめてすぐのころはこういう仕組みがわからずに、損だなと思いながら自分でその都度運賃を支払って別の電車に乗っていたものだった。
こういうのって、学校でも教えてくれないし、家族や友だちとの会話でもよほどのきっかけがないと出てこないので、なかなか知るチャンスがない。
いまでもよくわからないんだけどね。
そんな電車にまつわる知らなかった話が最近もうひとつあった。
仕事で仙台に行くことになって、帰りに東京でも一仕事することになったのだが、新大阪から仙台まで途中下車せずに行く料金と、仙台から東京で途中下車してまた東京から新大阪まで帰ってくるのは、料金が同じだということを知った。
仕組みがよくわからないのだが、新幹線に乗るのには、運賃と特急料金が必要で、特急料金はどのみち新大阪から東京と、東京から仙台は別料金になるので行きも帰りも変わらないのだが、運賃は仙台から新大阪まで買う方が仙台から東京と東京から新大阪にわけて買うよりも安い。
だから帰りの方が東京で降りる分、運賃は高いだろうなと思っていたのだが、仙台から新大阪までの切符を買って、東京で途中下車することができるらしい。
しかも、数日間は後戻りさえしなければ、途中下車が自由とのこと。
何、それ?
へえ。
ならば名古屋でだって途中下車できるの?(この場合は、特急料金が変わるらしいけど。)
って意味わかります?
へたな説明ですみません。
頭の悪さを露呈してしまいましたが、書かずにはいられない衝撃の仕組みでした。
いやあ、電車って奥が深いですね。