今日は天気のよい日曜日。
そして3連休の中日。
好きな小説家が死んで、その小説家の作品をおもしろいよと教えてくれた高校時代の彼を思い出す。
そこから何かが起こるかもしれないと期待するともなく期待しながら、約束の場所に向かってみる。
ここではないどこかへ私は行けるのだろうか、と淡い思いをめぐらせてみるも、きっと世界はそういうふうにはできていなくて、やっぱりいつものまちのいつもの私の世界に戻るしかないのだ。
だからといってそれを嘆く必要があるのだろうか。
それは悲しむべきことなのか。
太宰治さんの待つを思わせる作品でした。
――日曜日はどこへ――
川上未映子